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カメラ初心者が魅力的な写真を撮影するための実践的テクニック「屋内ポートレート」編

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(編集部注*2014年10月14日に公開された記事を再編集したものです。)

こんにちは、LIGブログ編集部です。
こちらは、カメラ初心者が魅力的な写真を撮影するための実践的なテクニックを紹介していくことを目的とした全3回のシリーズ記事になります。

前回は、屋外でポートレート写真を撮るときに注意すべきポイントやテクニックについて説明をしていきましたが、今回はその「屋内編」となります。
写真のテーマを決める、余計なものを写さない、などの基本的な部分は屋外も屋内も共通ですが、撮影の難易度は基本的に屋内のほうが高いといえるでしょう。

そこで今回は、屋内でポートレート写真を撮るうえで覚えておきたい事項についてまとめていきたいと思います。

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1. 人工光の特徴を知る

撮影をおこなうとき、屋外と屋内の一番の違いは「光」です。

屋外で撮影をする場合は自然光(太陽の光)が多いため、基本的には被写体や背景が明るい状況で撮影ができます。

一方、屋内での撮影は見た目以上に光が少なく、綺麗な写真を撮るのが少し難しくなります。屋内で撮影をする場合は、人工光をうまく利用して撮影することが大切となるので、まずはその種類と特徴について説明していきたいと思います。

人工光の種類

蛍光灯や白熱灯などの照明器具、カメラのフラッシュ、ネオン、ブラウン管など、人工光にはさまざまな種類があります。

その中でも撮影に大きく関わってくるのは、照明器具の光とカメラのフラッシュです。以下、3つの例を紹介します。

蛍光灯

オフィスなどでよく使われている蛍光灯には「昼光色、昼白色、白色、温白色、電球色」という5種類の色があります。色味で並べると以下のようになります。

【←青白い光】昼光色 – 昼白色 – 白色 – 温白色 – 電球色【オレンジの光→】

写真の色味に直接影響を与えるため、撮影をするときには注意が必要です。

 

また、蛍光灯の光は拡張性が高いため、全体的にフラットに部屋を照らすという特徴があります。

白熱灯

最近ではカフェなどでも使われることが多いのが、白熱灯(白熱電球)です。
暖色系の光を放つ白熱灯は立体感や輝きを強調し、温かな雰囲気を作り出すことができます。また、「料理を美味しく見せることができる」という効果もあります。

 

ただし白熱灯は蛍光灯に比べて照らし方にムラがあり、明るいところと暗いところがハッキリと分かれてしまいます。

特に人物を撮影するときは、白熱灯の向きを変えたり、(可能であれば)数を減らしたりするなど、できるかぎり自分で光の量を調整していきましょう。

カメラの内蔵フラッシュ(スピードライト)

一眼レフカメラには手軽に使える「内臓フラッシュ(スピードライト)」が搭載されていることが多いです。そこまで強い光ではありませんが、少し明るさが足りないときなどに役立ちます。
ただし、被写体とカメラの距離が少し離れてしまうと光が足りなくなるかもしれません。

 

被写体から距離がある場合や広い部屋での撮影となる場合などは、内臓フラッシュよりも光が強力な「外付けフラッシュ」を使用しましょう。

ただし、フラッシュの光はあくまでも補助光です。たとえば被写体には窓際に立ってもらうなど、室内でもできるだけ自然光が入る場所で撮影をするようにしましょう。

また、フラッシュの光は直接被写体に当てるよりも、壁や天井に「反射(バウンス)」をさせたほうが、自然で綺麗な写真になることが多いです。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

初心者でも安心!シチュエーション別デジタル一眼レフカメラ撮影の基本設定まとめ

2. ホワイトバランスを調整する

屋内での撮影は、ホワイトバランスに注意しましょう。人工光の種類によっては、そのまま撮影すると写真全体が青白くなったり、黄色くなったりしてしまいます。

カメラのホワイトバランスを調整して、できるだけ自然な色に近づけましょう。

 

たとえばLIG社内で何も調整をせずに撮影すると(白熱灯を多く使用していること、床や壁が木目調であることなどが原因で)上記の写真のように赤みがかった仕上がりになってしまいがちです。

このような場合、ホワイトバランスを調整し、色温度を下げると良いでしょう。逆に、写真が妙に青白くなる場合は色温度を上げると自然な色に仕上がります。

もちろん適切な色味というものは撮る人の好みにもよります。どれぐらいの色味で撮影したいかは事前にイメージし、調整しておくといいでしょう。

3. 屋内ならではの世界観を作る

光が少ない屋内で、自然光のある屋外と同じような写真を撮ろうとしてもあまり上手くいきません。

むしろ、屋内だからこそ表現できる「影や薄暗い雰囲気を利用したムーディーな写真」などを狙ってみてもいいかもしれません。

 

こちらの写真では、被写体にスーツを着せ、ワインを飲んでいるところを撮影しました。

照明にメリハリのあるお店を撮影場所に選び、服装や持ち物も工夫することで、屋外では表現できないような落ち着いた大人の雰囲気が表現できました。
ただ、できればチェイサーは片付けてから撮ったほうがよかったかもしれません。

 

こちらの写真は、ロケーションも被写体の表情も独特のものになりました。被写体の人柄、背景にあるストーリーを感じさせるような一瞬の表情を捉え、いい世界観を持った写真となっています。

屋外に比べると屋内の方がフレーム全体のスケールが小さいため、背景や世界観を思い通りにつくりやすくなります。

4. 白背景を上手に使う

屋内での撮影はいつも明るさに不安が残ります。そこで覚えておきたいのが、被写体の背景を白にして撮影するというテクニックです。

 

たとえばこちらの写真では、被写体は白い壁を背にしています。

白色はあらゆる光を反射してくれるため、このような白い壁の前に立つと反射光で被写体が明るく写ります。特に「狭くて壁が白い部屋」などは、照明の光をたくさん反射するため屋内でもかなり条件が良い場所といえます。

また、背景が白いと顔の輪郭や髪の毛の形などが強調され、写真がより鮮明になるというメリットもあります。
ただし、いくら壁が白くても照明の色(例えば白熱灯など)によっては壁が赤みがかったりすることもあるため、白色に近い蛍光灯の部屋がベストです。

5. 肌の色を飛ばす

女性を撮影するときによく用いられるのが、照明器具などの光を顔にあて、肌の色を白く飛ばすというテクニックです。

小さな肌のシミやホクロ、しわ、顔にかかった髪の毛などが見えなくなり、綺麗な肌を表現することができます。

屋内では光が足りずに肌の色がくすんで見えやすいため、ポートレート撮影をするときにはぜひ身につけておきたい手法の1つです。

おまけ:画像加工による色味の変化

ポートレートではカラー写真以外のものもよく見かけます。セピア色にしてみたり白黒にすることで、被写体がより魅力的に見えるためです。

Photoshopなどで画像加工ができるなら、いろいろと試してみるのもよいでしょう。

色合いを変えると、同じ写真でも雰囲気は全く異なったものになります。

同じ写真とは思えないほど、雰囲気が変わったように見えたのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

屋内で写真撮影をするときに悩まされるのは、光の量と色という場合がほとんどです。

まずは、室内の明るさや照明の種類にあわせてホワイトバランス・露出などの設定ができるようになるといいでしょう。

もちろん撮影スタジオで用意されているような白背景や大きな照明器具などが無いかぎりは、屋外のような綺麗な写真を撮るのは基本的に難しいと思います。
しかし、今回紹介したような“屋内ならではの雰囲気を持った写真”など、アイディア次第で魅力的な写真を撮影することは可能です。ぜひいろいろ挑戦してみましょう。

以上、今回紹介したような基本的なことを理解したうえで、自由に楽しく、そしてたくさん撮影することがカメラの上達への近道です。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回は「料理を美味しそうに撮影する方法」について紹介したいと思います。それでは、また。

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