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音楽ストリーミングサービスが夏フェスの音楽体験をより深くする

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今夏も毎週、日本の各地で音楽フェスが行われており、お気に入りのアーティストはもちろん、まだ聴いたことのない数多くの魅力的な音楽にダイレクトに接することのできる時期が到来した。

フェスをさらに楽しむために、以前であればCD購入やレンタル、YouTubeなどを利用して、フェスに出演するアーティストの予習をしたり、フェスで観て気に入った音楽を振り返っていたが、今年はその事情が少々変わってきているようだ。というのも、2015年は国内でも音楽ストリーミングサービスが次々とスタートしたため、それらを利用することにより、フェスアーティストの事前予習が、実は以前より格段に便利な状況になっている。

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実際それぞれのストリーミングサービスにおいて、夏フェス出演アーティストの配信カバー率はかなり高くなっており、例えば、現在国内で最大級の楽曲配信数を誇るKKBOX(約1,200万曲を配信中)をみてみると、フジロックフェスティバルの6つのステージ(GREENSTAGE、WHITE STAGE、RED MARQUEE、FIELD OFHEAVEN、ALL NIGHT PLANET GROOVE’15、Gypsy Avalon)でカウント可能な100組の出演アーティスト中では、74組を配信。フー・ファイターズ、ベル・アンド・セバスチャン、ロイヤル・ブラッド、MUSE、RIDEといった洋楽勢をはじめ、ONE OK ROCK、[Alexandros]、キュウソネコカミ、ceroといった今勢いのある邦楽アーティストも網羅している。

ロック・イン・ジャパン・フェスティバルでは、176組の出演アーティスト中108組を配信。配信許諾のハードルが高いと言われる邦楽アーティストメインのフェスにおいても、6割以上をカバーしている。

三大フェスのもう一つ、サマーソニックにおいても、106組の出演アーティストでカウントしてみると、71組を配信しこちらも過半数をカバーしている。なお、両日のマリンステージ、2日目のグリーンステージ&ソニックステージ(いずれも東京日程)に至っては、ほぼ全ての出演アーティストの主要カタログを配信している(各データ:2015年8月7日時点 KKBOX調べ)。

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また、単に楽曲を揃えるだけではなく、各ストリーミングサービスのコンテンツにおいてもフェスファンへ向けて便利な仕掛けが提供されている。スタートから2ヶ月で累計再生回数が4億回を突破したというAWAでは「フェス」と検索すると多くのフェス関連のプレイリストが提示されるし、既にグローバルでユーザーを1,100万人以上獲得しているというApple Musicでも「スポットライト:夏フェス」というカテゴリが作られている。

また、先日はPCでの利用も可能にすなるなど機能を順次充実させているLINE MUSICや、最近インターフェイスのリニューアルを行い使い心地が大幅に向上したKKBOXでは、各フェスの日程やジャンル毎にアーティストが割り振られるといった、さらに一歩踏み込んだプレイリストを提供している。

LINE MUSICでは、ファーストビューにサマーソニックやZUSHI FESのバナーを用意し、「Day1—ロックファン編(サマソニ東京)」(Day2も)、「Day1—ダンス編(サマソニ東京)」(Day2も)、「MTV ZUSHI FES 15 8/7」(8/8、8/9も)といったプレイリストを提供。

KKBOXも同様にファーストビューの「オススメプレイリスト」のカテゴリ「ライブ/フェス」から、「サマソニDAY1 鉄板100曲」(DAY2も)、「フジロック’15 DAY1」(DAY2、DAY3も)、「RIJF2015 Week1(8/1-2)」「RISING SUN’15 DAY1」(DAY2も)といった国内主要フェスのプレイリストや、「グラストンベリー2015」といった海外フェスのプレイリストも楽しむことができる。

このように、音楽ストリーミングサービスを利用すれば、聴いたことのないアーティストや、盛り上がり間違いなしの定番曲をいちいち調べずとも、遊びに行く予定のフェスのプレイリストをストリーミングサービスで流しっぱなしにして、大半のフェス出演アーティスの楽曲を事前予習することができるようになっている。

「ミュージックラバーのみなさんに、とにかく便利に使ってもらいたいという思いで作成しました」と語るのは、KKBOXでフェス関連のプレイリスト作成を担当する青山氏。自身も、僅かな移動時間も惜しんで常に音楽をインプットし続ける毎日を過ごす、自他共に認めるミュージックラバーだ。

「ともすると単なるインフラと思われがちな音楽ストリーミングサービス事業者も、実は心からの音楽好きが運営していて、そんな人間の音楽へかける熱い気持ちが、こういう取り組みを機に一人でも多くの音楽好き、フェス好きのみなさんに伝われば嬉しいです」と、プレイリスト作成を通し音楽愛を滲ませる。

「デジタル」な音楽ストリーミングサービスだが、このようにフェスやイベントといった「リアル」な音楽体験をより深くしたり、その体験を日常の生活の中に持続させたりといった、音楽ファン目線のミュージック・エコシステムを促進させていく側面を持っていると言えるだろう。

8月以降もまだまだ多く開催が残っている夏フェス、今年は自分にあったストリーミングサービスで効率良く予習をした上で遊びに行くと、今まで体験したことのない新たな発見があるかもしれない。
(JiRO HONDA)

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