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遺言と遺産分割協議、どっちが優先する?

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Q.

 Xさんは生前世話になった娘Cにすべての財産を相続させる旨の遺言書(適式なもの)を残して亡くなりました。ところがCは、「自分だけ相続するのは忍びない」と相続人であるXの息子B、Dと話し合い、相続人全員(BCDですべて)で3等分して相続する旨の遺産分割協議書を作成しました。

 さて、この場合、結論はどうなるでしょうか?

(1)故人の遺志が尊重され、Cがすべて相続する
(2)遺産分割協議で決まったようにBCDで三等分して相続する

A.

正解(2)遺産分割協議で決まったようにBCDで三等分して相続する

 原則として、被相続人の遺言内容が優先されますが、例外的に相続人全員の同意があれば遺言と異なる遺産分割をできるとされます(遺言において、遺贈されていたばあい、受遺者も含めた同意が必要です)。
 被相続人が遺言で分割を禁じた場合を除いて、いつでも相続人は協議の上遺産の分割をできる旨が民法907条に規定されており、これは被相続人が遺言で分割方法を指定したに過ぎない場合、相続人の協議が優先すると解釈できることが根拠に挙げられています。

 実際、家庭裁判所実務においても上記のような運用がなされています。
 ただ、注意点として、遺言において遺言執行者が指定されている場合、遺言執行者の同意が必要になります(民法1013条参照)。

元記事

遺言と遺産分割協議、どっちが優先する?

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