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病気ではない?卵巣出血の原因

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腹痛や貧血を引き起こす卵巣出血。卵巣に傷がついているなら心配…。これがきっかけで妊娠しにくくなってしまうことはあるのでしょうか? イーク丸の内・表参道の婦人科医・堀出由里医師にお聞きしました。

「卵巣出血はほとんどの場合、偶然起こるもの。何らかの病気が原因であることは少ないです。不妊との関連性もありません。排卵から生理までの間に起こることが多いため、排卵によって卵巣が傷つくことをきっかけとして起こるのではないかと考えられています」

そもそも排卵の時、卵子は卵巣の表面を破って出てくるため、誰にでも多少の出血は起きているのだそう。

「通常は少量なので、自然に止まります。でも卵巣出血の場合は、なかなか止まらずお腹に血液が大量に溜まったり、卵巣内に出血して貯留したものが、何らかの原因で漏れ出てしまったりします。原因は不明のこともありますが、性交渉による外部からの刺激がきっかけとなることが多いです」

ちなみに、「卵巣出血」の痛みとはどんなものなのでしょうか?

「急に激痛を感じることもあれば、下腹部の痛みがじわじわ始まって、すぐ治るのかと思ったら、痛みがどんどん悪化するということもあります。出血の程度によって異なりますが、腹痛が続いたり、貧血の症状も出るなどして病院に来る方は、入院になるケースが多いですね。ただ入院しても全身状態が安定していて、出血が止まれば、手術をしないで経過観察することができます。でもショック症状があったり、出血が止まらないとなると、手術で止血するしかありません。手術方法は腹腔鏡手術と開腹手術がありますが、全身状態や出血の状態やお腹の所見によりどちらの方法にするか決まります」

なお、堀出先生によると、卵巣出血は頻繁に起こるわけではないものの、そう珍しい症状ではないそう。

「お腹に出血する婦人科急性腹症では異所性妊娠(子宮外妊娠)の次に多いものです」

特に原因があるわけではないので、予防することはできませんが、一度起きたからといって癖になるということは少ないようです。ただし、繰り返す場合は低用量ピルで排卵を止めることがあるとか。また、もし入院や手術となった場合でも、出血が収まれば、通常その後の治療は必要ないのだそう。

怖い病気ではないようですが、もし原因不明のお腹の痛みを感じた場合には、一度婦人科を受診してみましょう。

(相馬由子)
(R25編集部)

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