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犬を食べるのは当たり前?終わらない食文化への賛否両論

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Photo credit: Vmenkov via Wikimedia Commons (license)

TRiPORTライターのヤマガミです。
日本では「犬」というと、人間のかけがえのないパートナーとして、一緒に暮らしていく動物というイメージが強いですよね。しかし、犬肉が食用として扱われることもあり、それは世界的に見ると、決して珍しくはありません。

現在、犬肉を食べている国としてのイメージが強いのは、犬の肉を使った鍋料理などが有名な韓国ではないでしょうか? 確かに韓国は古くから現在に至るまで、継続して犬を食用肉として利用する文化を有しています。

しかし韓国だけではなく、中国では新石器時代の遺跡から、食用として飼育されていたであろう犬の骨が大量に出土していたり、日本でも15世紀ごろの書物には「犬を食していた」という記述が残っています。つまり、500年ほど前の日本では、犬が食用として利用されていたのです。

アジア圏以外でも、ヨーロッパのギリシャやローマでは犬肉が食されていたという記録が残っています。例えば、フランスは1910年ごろに犬肉精肉店が開店していたり、犬の肉専門の料理本まで出版されていました。

そんな中、例外となっているのが中東地域、イスラム教を国教とする国です。イスラム教において、犬は不浄な生き物とされていたので、食べるなどもっての外でした。食糧事情がひっ迫した際には食べられることもありましたが、それは例外中の例外だそうです。このイスラム系諸国を除けば、世界的な歴史の中で、犬を食べるのは珍しいことではないと言えるのです。

犬食への賛否両論

しかし現代の社会においては、犬を食用の動物として見ることに抵抗感を持つ人が非常に多くなっています。世界的にも賛否両論なのです。意見が対立する理由として、まず挙げられるのが「犬と人間の距離感が他の動物と比べて非常に近い」ということです。

例えば、犬を飼っている人が自分の愛犬と似た犬が家畜として屠殺されているのを見るのはあまり良い気分はしないはず。特に、犬を狩猟のパートナー、つまり猟犬として使う文化を持つ地域では、犬を食することに抵抗がある人が多いそうです。

犬をパートナーと捉える人がいる一方で、現在でも犬食が盛んな韓国では、食用の犬が品種改良の末に作られ、牛や豚、鶏と同列の家畜として飼育されています。食肉として流通させるルートがすでに構築されているために、「食べるなんて、かわいそう」というイメージは、そこには強く存在していません。

もちろん一つの国にはそれぞれ意見を持った数多くの人がいるので、国単位で全てがこうだと論じることはナンセンスではあります。ですが、世界的に賛否両論分かれる理由として、それぞれの国の伝統的な文化や思考が関係しているのも事実。このような事柄は、他の国や地域から糾弾されてもすぐには変えがたいものです。

中国で毎年6月に開催される「犬肉祭」へ世界から批判が集まったことは、記憶に新しいのではないでしょうか? 「犬を食べるなんて本当に許せない」「犬は家族だ」という意見が寄せられた一方で、「豚や牛を食べることと何が違うのかがわからない」「その国の文化を尊重するべき」との意見も。

あなたは「犬を食べること」を、どう捉えますか?

ライター:マリアヤマガミ
Photo by: Vmenkov via Wikimedia Commons (license)

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