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請求書を出していれば、貸金の消滅時効は止まる?

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Q.

 ある人に個人的にお金を貸していますが、まったく返してもらえないままです。

 民法が消滅時効を止める手段として「請求」をあげているので、請求書を出していさえすれば、貸金の消滅時効は止まるでしょうか?

(1)止まる
(2)止まらない

A.

正解(2)止まらない

 民法は、各種の債権について消滅時効を定めています。権利があるにもかかわらず、それを一定期間行使しなかった場合には、その権利が消滅してしまうという制度です。

 個人的な金銭の貸借については、10年で消滅時効にかかり、貸金返還請求権は消滅してしまいます(民法167条1項)。一方で、民法147条などは、時効の中断事由を定めています。中断とは、その事由が存在した場合、消滅時効の進行をストップさせ、中断事由が存在した時点から、新たに10年の消滅時効を進行させるという制度です。
 そして、民法147条1項は、中断事由として「請求」をあげています。この請求について、一般社会にあるように、「請求書」を出していれば、それで消滅時効は中断されると勘違いしている方も多いようです。

 しかし、民法上の「請求」とは、貸金の返還を求めて裁判所に貸金返還請求訴訟を提起することなどを意味しており、単に請求書を出すだけでは、民法上の請求とはなりません。
 したがって、請求書を出しているだけでは、消滅時効の中断はなく、貸金返還請求権は時効で消滅してしまいます。

元記事

請求書を出していれば、貸金の消滅時効は止まる?

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