エネルギッシュな経営者は「異常な体力の持ち主」か?

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エネルギッシュな経営者は「異常な体力の持ち主」か?

 今は会社勤めをしていても、将来的に起業を考えている人は少なくないはずだ。
 こういった人は働きながら少しずつ情報収集をしたり、ビジネスのアイデアを固めていったりと準備を進めていくのが王道だが、その際にどんな起業家が成功し、どんな起業家が失敗するのかということも押さえておきたい。

 こうした事例を数多く知るのが、起業家支援の分野で実績のある経営コンサルタント・今井孝氏だ。同氏は、著書『起業1年目の教科書』(かんき出版/刊)の中で、起業してすぐに結果を出せる起業家の条件として、ビジネスの成功という「大きな目標」に到達するために、小さな階段をたくさん作ることができる「階段思考」を挙げている。

 毎日コツコツ取り組むことができても、目標とは外れた方向に行ってしまっては意味がない。大事なのは「きちんと大目標につながる小さな階段」を作ることなのだ。
 この連載では、今井氏の著書から、この階段をいかに作っていくかを紹介する。最終回となる今回は「起業家の時間の使い方」について取り上げる。

■最初は限界まで忙しくする
 ビジネス立ち上げの時期に時間に余裕がある起業家などいない。
 自社の商品やサービスを売らなければいけないし、勉強も、人脈づくりもしないといけない。会社勤めを続けながら起業した場合はそちらも疎かにはできないだろう。こんな状態でいつまで体力が持つか、不安になるはずだ。
 しかし、今井氏はこの状態を、起業を成功させるために必要なプロセスだとしている。
 最初の3年間は、とにかく何でも引き受けて、何でも試して、自分を限界まで忙しくすること。その過程で仕事の効率も勉強の効率も高まり、断った方がいい仕事や利益率のいい商品がわかってくる。極限状態を経験しないと身につかないことがあるのだ。

■一日を記録する
 前述のように、たえず時間に追われるのが起業家だ。
 特に起業したばかりの時期は成果が見えにくいため、
 「気がついたら夜になっていた」
 「何の成果も上がらないまま一週間経ってしまった」
 と愕然とすることもあるだろう。
 だからこそ、起業家は自分がその日何をしたか記録しておくべきだ。
 たとえ成果が出ていなくても、いずれ成果を出すための準備や仕込みを山ほどやっているはずなのだから。

■エネルギッシュに動ける時間を増やす
 成功している起業家・実業家を見ると、世界を飛び回っていたり、年に何百回もの講演をこなしていたり、経営能力以前にとてつもない体力の持ち主なのではないかと思うことがある。
 しかし、別に彼らが特別に健康で元気なわけではないし、飛び抜けた体力を持っているわけでもない。弱い場所があったり、持病がある人もいる。
 それでも彼らがエネルギッシュに見えるのは、エネルギッシュに動ける時間を少しでも増やせるように日頃からケアをしている、ということでしかない。
 当たり前のことだが、これほど大事なことは他にあるだろうか?
 起業家はビジネスを成功させるために食事にも運動にも、睡眠にも、あらゆることに気を配っているのだ。

 「起業の準備」から「ビジネスプランの立て方」「商品開発の方法」「マーケティング」など、本書では起業に関するあらゆることについて、「1年目から成果を出せるために必要なこと」が解説され、起業志願者に確かなヒントを与えてくれる。
 自分のビジネスを実現させるべく走り出す前に、確認の意味でも一度目を通しておいた方がいいかもしれない。
(新刊JP編集部)


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