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砂糖を食べすぎると、脳に影響が出るって本当?最適な量は「1日25g以下」!

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甘いモノがやめられない人は要注意かも。「Collective Evolution」の記事では、砂糖が脳に及ぼす様々な悪影響について説明されています。
もちろん砂糖それ自体がカラダに、脳に悪いというわけではありませんが、現代人が砂糖を摂りすぎる傾向にあるのも事実です。

異性化糖(別名:果糖ぶどう糖液糖)を主原料とした砂糖は、今日アメリカで最も消費されているカロリー源のひとつ。砂糖は、文化として社会に広く根付いていますが、健康に与える影響については見落とされがち。

コロラド大学のリチャード・ジョンソン博士は、自身の著書『The Sugar Fix』で、アメリカ人のおよそ半数が1日に平均しておよそ225グラムの砂糖を消費していると書いています。

糖分の過剰摂取が肥満、心臓病、そして糖尿病を引き起こすことはよく知られていますが、さらに認知能力をも低下させるということに、ショックを受ける人も多いでしょう。

腸内細菌のバランスが崩れ
脳の認知機能が低下する

マーコーラ博士が書いた「Eating Sugar Makes You Stupid」という記事によれば、砂糖が脳を退化させる効果は、複数の研究でも実証されているそうです。

米国神経科学学会誌「The Journal of Neuroscience (ニューロ サイエンス)」に掲載された記事によると、実験用のマウスに砂糖を多く摂取させたところ、腸内細菌が変化し認知機能の柔軟性が大きく低下。また、マウスに対し砂糖を4週間過剰摂取させたところ、精神と肉体のテストにおいて、通常のマウスと比べて著しく低い結果を示したと同博士は述べています。
そして、認知機能の柔軟性低下に直接関連していたのは、腸内細菌のバランスが崩れたことだとも。

腸内細菌は脳と通信する

オレゴン州立大学の獣医学教授、及びライナス・ポーリング研究所の主任研究員でもあるキャシー・マグナッセン博士は、こう語ります

「私たちの腸内細菌や微生物が、脳とコミュニケーションをとっていることは明らかです。細菌は、神経伝達物質を放出する感覚神経、または免疫系を刺激し、生物学的な機能へ広い範囲で影響を与えます。どんなメッセージが通信されているかは分かりませんが、現在その経路と効果を研究中です」

インスリン抵抗性を下げ
思考や学習能力を低下

さらに2012年に行われた調査では、異性化糖を多く摂取したマウスの認識機能が低下、迷路において道を覚えることが困難になりました。この結果について、マーコーラ博士は、以下のように述べています。

「彼らの脳の細胞は、信号に対して上手く対応することができませんでした。異性化糖が、明確な思考能力を低下させ、6週間前に学習した道順を思い出すことを阻んでいました」

さらに、異性化糖の過剰摂取は、脳内の血糖値とシナプスの機能をコントロールするインスリンに対して、抵抗を示すことが判明。インスリンは、学習および記憶を高めるために重要な役割を果たします。

「砂糖を大量に消費することは、脳の細胞が糖分を保管し、思考や感情へのエネルギーとして使用する調節機能を妨害します」

DHAが異性化糖の被害から
脳を守る

同様の調査で、別のグループのマウスは、オメガ3脂肪酸を多く含んだアマニ油とDHAを与えられ、その上で砂糖を摂取しました。すると6週間後、該当のマウスはDHAが与えられなかったマウスよりも早く迷路を通り抜けることができたといいます。

この結果により、DHAが砂糖による脳の損傷を保護する働きをしていることがわかりました。DHAは、脳細胞が相互に信号を送る役割を助け、学習や記憶のメカニズムを司るシナプス機能に必要不可欠なのです。

残念なことに、人間の体は十分な量のDHAを生成することはできません。ですから、魚介類やサプリメントなどで補う必要があります。アメリカ人の多くは、オメガ3脂肪酸が大きく不足しています。つまり、過剰な砂糖の過剰摂取により、脳が大きな被害を受けている可能性があります。

血糖値が高い=記憶力が悪い?

マーコーラ博士はまた、インスリン抵抗性を示す2型糖尿病または糖尿病予備軍でない場合でも、高い血糖値が認知機能に悪影響を及ぼすことを強調しています。

ある研究では、血糖値が高い人は、記憶力テストの結果が悪いことがわかっています。さらに、彼らは脳の記憶を司る海馬の容量が小さいということも…。

アルツハイマー病にも
糖分は関係している!?

炭水化物や砂糖を多く摂取することは、血糖値を上昇を招きます。血糖値を調節するためには、すい臓から血中へとインスリンを分泌し、グルコースレベルを低下させる必要があります。しかしインスリンには、砂糖を脂肪に変換させる機能があるため、長い目で見ると体重の増加に繋がる可能性があります。

血糖値が高い人は、その調整のために多くのインスリンの分泌を必要とします。それにより、インスリンに対する抵抗性ができ、2型糖尿病を引き起こす可能性が高くなります。

砂糖や炭水化物を摂取しすぎると、体は常にインスリンを大量分泌する必要があり、脳は圧倒されてしまいます。そしてだんだんと、インスリンの信号伝達をやめるようになり、それが思考や記憶力の低下を招くことになります。それが最終的には、脳に大きな損傷を与え、さらなる健康問題を引き起こすことに。

アルツハイマーは糖尿病の一種?

2005年、脳細胞のためにインスリンが必要不可欠だと気付いた研究者たちは、アルツハイマー病を暫定的に3型糖尿病と呼ぶようになりました。

研究によると、脳のインスリンおよびインスリン受容体のレベルの低い人々は、アルツハイマー病である可能性が高いのだとか。

神経学者のデビッド・パールミュッター氏は、砂糖と非植物炭水化物の消費を厳しく制限することが、アルツハイマー病を防ぐための最も重要なステップだと主張しています。

さらに、ミネソタ州の病院における研究では、炭水化物が多い食生活は認知症のリスクを89パーセント増加させるという結果が判明したそうです。

腸と脳の深い繋がり
意外と知らない相互関係

腸は、脳腸軸と呼ばれる部分を通して脳と連結しています。腸の壁に埋め込まれたものは腸神経系であり、独立または脳と連結して機能します。

この2つは相互に深く関係しています。食べ物があなたの気分に影響を与え、不安が胃痛を引き起こすという現象は、この腸と脳の繋がりに起因しているのです。さらに腸と脳には、さらに深い関係があるといいます。科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」はこう説明しています。

「脳腸軸は双方向に働くようです。脳は腸や免疫機能に働きかけ、腸内細菌を形成します。腸内細菌は、脳に作用する神経伝達物質および代謝産物などの神経活性化合物を作ることで影響を及ぼすのです」

つまり腸内細菌の機能を向上させることが、本質的に脳の機能を改善することに繋がるということです。

健康になるために
理想的な砂糖の量は?

認知症または認知障害の可能性を低下させるには、砂糖の摂取を1日あたり25グラム以下に抑えることが理想的です。マーコーラ博士は、糖尿病患者や糖尿病予備軍、肥満や高コレステロールや高血圧に悩む人たちは、砂糖の摂取量を1日15グラム以下にするように推奨しています。

また、自然発酵食品を食べることで、腸内細菌を正常に働かせることができ、神経系機能および健康に効果的です。身近な自然発酵食品といえば、味噌が挙げられるでしょう。

毎日、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂取することは、腸内細菌をより効率的に機能調整するための確実な方法と言えます。

Licensed material used with permission by Collective Evolution

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