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【プロが検証】「isai vivid(LGV32)」、一眼レフカメラに近づく

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最近のスマホカメラ、すごい進化を遂げています。画素数や撮像素子、HDR(ハイダイナミックレンジ)合成といった、画質に関わる性能の向上にはホント目を見張るものがあります。

そんななか、auの2015年夏モデルとして登場した「isai vivid」。

高級デジカメ並みの明るいレンズや、細かい設定ができるマニュアルモードの搭載と、その性能へのこだわりは、もはや一眼レフカメラに近づいているとか。

では一体、どんな写真が撮れるのか? カメラマンの松尾 修さんにisai vividを使い倒してもらい、その感想を聞いてみました。

マニュアルで写真を撮るなら、ホワイトバランスを調整すべし!

――「一眼レフに近づいた高性能カメラを搭載」という触れ込みの「isai vivid」ですけど、プロの目から見た率直な感想はどうですか?

松尾「まずはレンズが明るい。レンズの明るさをF値といって、数値が小さいほどレンズを通る光の量が多くなって明るい写真が撮れるんです。1.8はかなり明るい、高級なレンズ。わかりやすくいうと、暗いところでもキレイに撮れるということですね」

――F値1.8って、高級デジカメレベルですよね。マニュアルモードについてはどうです?

松尾「シャッタースピード、ホワイトバランス、ISO感度を調整できる点は、一眼レフカメラの操作感に近いと感じました。オート撮影でも十分に良い写真が撮れるけど、マニュアルモードならさらに色々な表現ができる」

こちらオートモードで撮影。カメラのセンサーが全体にバランス良く、明るく写そうとするのに加え、F値1.8という”明るいレンズ”が本領を発揮し、このように明るい写真に。「isai vivid」なら夜でも手軽に綺麗な写真をオートモードで撮ることができる

こちらはマニュアルモードで撮影。ホワイトバランスを調整することで、花火の色がより黄色く写っているのがわかるだろう。また、周辺の明るさを肉眼での見た目に近づかせることで、「何を撮りたいのか」のテーマがはっきりしてくる

――実際に撮影もしてもらいましたけど、2枚の写真で趣きがだいぶ違ってきますね。どっちもイイ感じですけど。。。

松尾「上がオートモード、下はマニュアルモードでホワイトバランスと明るさを調整して撮った写真。センサーってなるべく平均的な明るさに撮ろうとするから、オートで撮ると全体に明るさのバランスが取れた、綺麗な写真が手軽に撮れる。isai vividの場合はすごく明るいレンズを使っているから、夜でもここまで明るくなる。さらに、テーマである花火をもっと際立たせたかったら、マニュアルモードで調整します。下の写真のような明暗がハッキリ出て、雰囲気のある写真が撮れるんです」

――マニュアルモードではどんな設定をすればいいんですか?

松尾「まずはホワイトバランスの調整。”色温度”っていうんだけど、この写真の場合はホワイトバランスを調整することで色温度を上げて、花火がより黄色く見えるように調整しています。逆に色温度を下げると、白がきれいに出る写真になる。マニュアルで撮った花火の写真は、オートモードよりも火花の部分が黄色く見えるでしょう? isai vividのマニュアルモードで写真を撮りたいと思っている人は、まずはホワイトバランスを変えて、どんな風に写るかを確認しながら撮ってみると、面白いですよ」

同じロウソクを左は色温度を高く、右は低くして撮影。色温度は高い方から「赤→黄→白→青白」と変化する。「isai vivid」では、このホワイトバランスの操作が直感的にできる

シャッタースピードを変えると、どんな写真が撮れる?

――isai vividではシャッタースピードも調整できますね。

松尾「isai vividでこんな写真を撮ってみました」

マニュアルモードでシャッタースピードを1/1000秒に設定して撮影。シャッタースピードを”速く”することで、まるでコップに注いでいる水が止まっているような、不思議な写真が撮れる。ほかにも、例えば人がジャンプしている瞬間を撮れば、ブレることなく、空中に浮かんでいるような写真を撮ることも可能だ

こちらはシャッタースピードを4秒と、”遅く”設定して撮影。クルマのヘッドライトがまるで川のように流れているような写真が撮れる。ただし、isai vividを完全に固定しないと、ただのブレブレ写真になるので注意。最近はスマホを固定できる小さな三脚が売られているので、興味のある人はぜひ

――上の写真は水が止まっているような不思議な写真ですね!

松尾「シャッタースピードを速くすれば(上写真は1/1000秒)、こういった写真も撮れます。反対に下の写真は陸橋の上からシャッタースピードを4秒に設定して撮影しています。クルマのヘッドライトが流れているみたいでしょう?」

――きれいですね! 広告とかで、こんな写真を見かけます。

松尾「isai vividには手ブレ防止のOIS2.0(3軸光学式手ぶれ補正)がついているから、オートモードで夜景を撮るときもブレずに撮りやすいと思います。ただ、マニュアルモードでシャッタースピードをここまで遅くして撮る場合は、やっぱり三脚などできちんと固定しないと、クルマのヘッドライトだけでなく周囲の光景もブレてしまいます。ちなみにシャッタースピードの開放時間を長くすることで、こんな写真も撮れるんですよ」

シャッタースピードを2秒に設定。花火をハート型にクルッとまわした軌跡をそのまま写真に撮るといった遊びもできる。ちなみにisai vividでは最長30秒までシャッターの開放が可能。一眼レフカメラでは当たり前の機能だが、スマホでここまでの設定ができるのは驚きだ

――おぉ、かわいい! 花火で描いたハートですね。

松尾「これはシャッタースピードを2秒にして撮影しています。シャッタースピードを調整すれば、こういう遊びができる。isai vividのマニュアルモードって直感的な操作ができるから、カメラに詳しくない人でも色々と試してみることができそうですね。一眼レフカメラに興味はあるけど、本格的なものを買うには抵抗感があるっていう人には、入門機として丁度いいかもしれませんよ」

――好評価いただきました! ありがとうございます!

松尾 修(まつお・おさむ)

1970年生まれ。フォトグラファー。STUH studio(ストゥ・スタジオ)代表。ファッション誌から広告まで手がける。故郷・長崎県佐世保の人や街を収めた写真集『誰かのアイドル』(STUH)が好評発売中

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isai vivid(LGV32 by LG Electronics)

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