賃貸の部屋探し、何日前から探すのがベスト?

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賃貸の部屋探し、何日前から探すのがベスト?

転勤や賃貸の契約満了に伴うお部屋探し。更新ギリギリになって焦ってしまい、物件選びに妥協してしまったなんて経験はないでしょうか? 逆に早くから探していい物件に出合えたとしても、契約してしまうと家賃を2カ所に支払わなくてはいけないなんてことも。遅過ぎても早過ぎてもダメ……となると、いったいどれくらい前から物件探しをスタートさせるのがベストなのでしょうか?
引越しの2カ月くらい前には物件探しをスタートしよう

今回、そんな疑問に答えてくれたのは、賃貸物件の管理運営を手がけるハウスメイトパートナーズの谷尚子さん。谷さんいわく「部屋探しのスタートは、早いに越したことはありません」とのこと。

「いい物件に出合いたいと思ったら、まずは相場観を養うことが大切です。物件を探されているお客様のなかには、『築浅・駅チカ・広くて安い』といった条件で検討されている方が多いのですが、理想を100%満たす物件はまずないと思っていただいた方がいいです。
家賃の予算を踏まえたうえで、優先順位の上位に何を持ってくるかを考えることからスタートします。自分の中で優先したいポイントをしっかり把握するには、ある程度の時間が必要。そのため、引越したいと思いはじめたら、まずは物件探しのサイトなどを見ながら立地や家賃相場などをチェックしておくといいでしょう」(谷さん、以下同)

理想と現実の距離を縮めていくためには、毎日暇な時間にちょっとずつでも物件検索をしながら、相場観を養うことが望ましいのかもしれません。ちなみに、不動産会社に足を運んで具体的な物件を絞り込む時期は、引越しの2カ月前くらいが理想だとか。なお、引越しまで1カ月を切ったタイミングで物件探しを始めるようだと、自分の理想に近い部屋に出合える可能性はかなり減ってしまうようです。

「例えば、7月30日に今住んでいる物件を解約することが決まっているのに、物件について問い合わせたり、不動産会社に足を運び始めるのが7月に入ってからという人も多いです。ただ、このように、“おしり”が決まっている場合、引越しなども含めて考えると、そのスケジュール感では遅すぎます。急いで決めないといけないので、ゆっくり比較検討する時間も乏しく、満足できる物件に出合える確率がぐんと下がってしまうと思います。結果的に条件からほど遠い物件で我慢することにもなりかねません」じっくり検討派は5月から8月がオススメ

逆に、デッドラインはなくいい部屋があったら引越したいという人の場合、「部屋探しが盛んなトップシーズンである2月から4月を避けるのがオススメ」と谷さん。

「引越しのピークである4月を過ぎた5月から8月ごろになると、不動産会社も落ち着くため、じっくり探したい人にはぴったりの時期だと思います。トップシーズンにくらべると全体的な物件数が減りはしますが、年間通じて物件の供給はあります。また、営業担当者も時間をかけて説明する余裕があるので、いい物件が見つかる可能性も高くなるんじゃないかなと思います。初めて部屋探しをするという人にはベストな時期かもしれませんね」

とはいえ、仮に退去日の1カ月前に、“この部屋以外は考えられない!”という理想通りの物件に巡り合えたとしても、今住んでいる部屋の契約状況によっては1カ月分の家賃を2カ所に支払わなければいけない可能性も。家賃の二重払いを避け、スムーズに新居へ引越す方法はないのでしょうか?家賃の二重払いを避けるには?

「もちろん、ベストは入居日が家賃の起算日と同日であること。しかし、実際には『物件をおさえる=契約、契約日=家賃起算日』となってしまうことがほとんどで、その場合は家賃の二重払いが発生してしまいます。ただ、大家さんとの交渉次第では新居の契約日を後ろ倒しにしてもらったり、契約日が早くてもフリーレント(入居後一定期間の家賃が無料)期間を設けてもらうことで、家賃のカブりをなくせることもあります。

ポイントは、仲介の担当営業に“良質な入居者”であることを、いかにアピールできるかどうか。良質な入居者とは、『ある程度金銭的な余裕がある、または、性格的にきちんとしていて滞納しなさそう』『勤務先がしっかりしていたり、勤続年数が長い』『しっかりした保証人を立てられる、または、保証会社に入るお金がある』『共同住宅での生活ルールやマナーを守れそう』という方です。

こうした方は、担当営業から大家さんに『契約を少し伸ばしても、是非入居してもらいましょう』という交渉もしやすくなります。とくに部屋をきれいに使ってくれそうな人かどうかは重要な問題なので、マナーについては営業担当者もお客様とお会いした際に、慎重に観察するポイントでもあります」

こうした交渉もトップシーズンよりは、不動産会社が落ち着く時期の方が有利なのだそう。
以上、賃貸探しを成功させるためのポイントを整理すると次の通り。

・物件を絞り込むのは引越しの2カ月前、不動産屋に足を運ぶのは1カ月前くらいがベスト
・じっくり部屋探しをしたいときは、5月から8月までがおすすめ
・家賃のカブりは大家さんとの交渉次第。まずは、仲介担当者に“良質な入居者”だと思ってもらうことが大事

納得して住み続けられる物件を見つけるためには、運だけではなく準備が必要なもの。谷さんのアドバイスを参考に、“運命の部屋”との出会いの確率を高めましょう。●ハウスメイト
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/07/17/94087/

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