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第16回 拘置所の時間割

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 宮崎北警察署の「日課時限表」に対応するのが「動作時限表」である。その用語からして、より強く行動が制限されているような印象を受けるのは気のせいだろうか。さすが拘置所である。

 留置場では、平日・休日の区別はなく、いずれも同じ時間割で生活をしていた。しかし、ここでの生活は、留置場と違って、平日と休日とでは若干異なる。前にも書いたが、我々未決拘禁者のための配膳や自弁購入受付等々の面倒は、受刑者が見てくれるのであるが、その受刑者自体の時間割が平日と休日とでは異なるために、拘置所でも違いが出てくるのである。

 規則集の中の定義によれば、休日とは「土日、祝日、行政機関の休日のことをいう」とされている。まぁ一般社会と異なるところはない。私は二度の身柄拘束を受けたが、最初の身柄拘束と二度目の身柄拘束との間は約1年空いていた。この間に、厳密にいえば休日ではないのだが、大きく異なったことがある。

 二度目の際には、それまでなかった矯正指導日という制度が導入されていた。我々は未決拘禁者であるから、そもそも「矯正」との言葉が妥当しないのであるが、そういう名前の制度である。
 毎月、第二及び第四金曜日が、矯正指導日とされ、動作時限は、休日と同じ扱いになる。しかし、未決からすれば、「矯正」が妥当しないのであるから、単なる休日である(刑務所ではいろいろとあるのだが、それは後日に委ねる)。

 刑務官の法定労働時間との関係か何かで導入された制度ではないかと思っているが、休日扱いされたことで、外での運動もなくなり、未決にとっては評判の悪い制度であった。

 拘置所での具体的な一日の時間割は次のようになっている。カッコ内は休日バージョンである。
 起床7時20分(7時50分)、点検7時30分(7時55分)、朝食7時40分(8時)、夕食16時30分(16時)、点検16時50分(16時20分)、仮就寝19時(18時30分)、就寝・消灯21時となっている。
 昼食時間の記載がないのは、元々ないとは考えられず、私が備忘録に書き忘れたのではないかと思う。平日は12時で休日は11時30分だったような記憶であるが自信がない。

 仮就寝は、寝たい人は寝てしまっていいですよというものである。人間そんなに睡眠時間を取れるものではないが、冬には仮就寝時間になるや、すぐに布団を敷いて潜り込む。しかも、仮就寝時間は、冬季にあっては寒さ対策との配慮から平日休日を問わず18時となっていたので、その時間には布団に入ってしまう。

 寒さに強い私でも、隙間風ビュービューの部屋でじっとしていると身体がガタガタと震えるほどの寒さであったから、ありがたかった。18時になるとすぐに布団に潜り込んで寒さをしのぐのである。ただ、布団に入ってから、1時間ほどは、布団自体が冷え切っているので、布団の中で寒さに震えるという劣悪な状態であった。(つづく)

元記事

第16回 拘置所の時間割

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