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世界中から最先端のロボットが参加! 「DARPAロボティクスチャレンジ」って何?

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©DARPA

もしかすると近い将来、ロボットのオリンピックが開催されるかもしれない!? そんな予感をさせるコンテストが、2015年6月5日と6日の2日間、アメリカ・カリフォルニア州で開催された。その名も、「DARPAロボティクスチャレンジ」。米国防高等研究計画局(DARPA)主催の原発・災害対応ロボットコンテストだ。2013年に行われた予選を経て、世界中から24チームが参加。1位から3位に贈られる賞金をかけて、各チームがしのぎを削ったのだ。


「DARPAロボティクスチャレンジ」の決勝戦でしのぎを削った先鋭25チームのロボット。さまざまな形状のロボットが、障害物回避やバルブの開け閉めといった課題にチャレンジした。画像1段目中央が、10位の成績を収めた日本の「AIST-NEDO」だ

©DARPA

競技は、実際の災害現場を想定した8つの課題が用意され、これを60分間に連続して挑戦し、達成した課題数と所要時間により順位が決められるというもので、日本からも5チームが参加(うち1チームはロボット故障のため現地で棄権)。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と産業技術総合研究所の連名チーム「AIST-NEDO」が10位の成績を収めた。

「完全に準備不足でした。チームメンバーの技能に偏りがあり、それが結果として成績に表れたと感じています。もし次回の開催があるのなら、より入念に準備をして臨みたいですね」

そう話すのは「AIST-NEDO」のリーダーを務めた、産業技術総合研究所ヒューマノイド研究グループ長の金広文男さん。ちなみに他国の様子だが、なかにはソファを持ち込み、まるで自分たちのガレージのようにリラックスしながら臨むチームや、ドキュメンタリー番組を撮影するためのクルーがいるチームがあったり、また、足りない部品があると他チームに部品が余っていないか訪ねに行くチームもあったりと、非常に独特な雰囲気だったそうだ。

優勝した韓国のチーム「KAIST」に対して、金広さんは次のような印象を抱いたという。

「KAISTは予選で9位という成績だったのですが、そこからのリカバリーが素晴らしかった。決勝戦のためにしっかりと準備をしてきただけでなく、何が何でも優勝するという気概が感じられました。それが結果に結びついたのではないでしょうか。彼らの姿を見て、自分たちも負けずにロボット研究を進めなくてはという思いになりました」

金広さんによれば、現在はロボット開発の”戦国時代”とのこと。日本は他国に先駆けて2000年に人型ロボットASIMOを発表したが、それ以降、アジア、欧米へとロボット開発の熱が広がり、今では世界中で研究が進められているという。

ちなみに冒頭のロボットオリンピックだが、実はここ日本で開催される可能性がある。昨年、安倍首相が2020年の開催に意欲を示したと海外紙が取り上げているのだ。実際に開催されるかどうかは不明だが、楽しみな話題であることには間違いない。世界初となるロボットの金メダルは、ぜひ日本チームに獲ってもらいたいものだ。

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