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不定期刑っていったい?

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Q.

 日本国内で行われる何がしかの刑事事件裁判で、「懲役○年」というように明確な期間を示さず、不定期刑として期間を弾力的に変えるような刑の言い渡しをする場合はあるでしょうか(ただし、いわゆる仮釈放制度は除く)?

(1)ある
(2)ない

A.

正解(1)ある

 日本では、少年法52条1項に「少年に対して有期の懲役又は禁錮をもつて処断すべきときは、処断すべき刑の範囲内において、長期を定めるとともに、長期の二分の一(長期が十年を下回るときは、長期から五年を減じた期間。次項において同じ。)を下回らない範囲内において短期を定めて、これを言い渡す。この場合において、長期は十五年、短期は十年を超えることはできない」と規定されており、「◯年以上、◯年以下」というように弾力的に刑期を定めることができるようになっています。
 このように少年法が規定する背景には、少年は改善更生の可能性が高いため、有期刑の刑期に幅を持たせて、弾力的な処遇を図り、教育的効果を引き出そうとする考えがあるためです。

 不定期刑といいながら、「◯年以上◯年以下」というように期間の幅を設け、期間自体に幅を設定しているものを学問上「相対的不定期刑」と言います。反対に、刑期について全く定めずに、「懲役刑に処する」「禁固刑に処する」とだけ、刑種だけを定める場合を「絶対的不定期刑」と言います。これは、刑罰を予め明確に規定しておくという罪刑法定主義に反するため採用されていません。
 刑罰を明確に定める必要性は、「あいまいな刑の定め方をしたら、どんな行為が犯罪になるか、犯罪になった場合どのような刑罰が待っているかがわからず、安心して暮らせないからということに由来します。

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不定期刑っていったい?

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