ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

VASILY澄川氏に聞いた「女性向けメディア」の編集者が意識すべき7つのこと

DATE:
  • ガジェット通信を≫

こんにちは、 ナッツです。
突然ですが、あなたは女性の気持ちを理解していますか? 僕は女性の気持ちを理解しているつもり……そう、“つもり”になっているだけでした。

というのも、先日『iQON』アプリを運営している「株式会社VASILY」のエディトリアルプロデューサー澄川さんとお話をする機会があったのですが、僕は女性の気持ちをてんで理解できていないと思い知らされたんですね。

編集者として非常に参考になるお話だったので、今回は「女性向けメディアの編集者が意識すべき7つのこと」としてご紹介させていただきます。

はじめに:VASILY澄川さんとは?

婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)で編集者としてのキャリアをスタートさせ、女性向けファッション誌『ELLEgirl』の編集長を務めてきた澄川恭子さん。
2014年にファッションアプリ『iQON』を運営する株式会社VASILY(ヴァシリー)に移籍し、現在は同サービス内『iQONマガジン』のエディトリアルプロデューサーを務められています。

これまで雑誌における読者の声というのは、読者プレゼントの応募ハガキなどでしか得ることができませんでしたが、FacebookやTwitterなどのSNSの登場により、読者の声をダイレクトに聞けるようになりました。
そこで、澄川さんは“もっとユーザーと絡んでいくにはどうすればいいか?”を考え、『ELLEgirl LABO』を発足させます。
SNSを戦略的に活用することで、これまで「巻き込まれる側」だった読者を「巻き込む側」へと成長させ、ブランド企業とのコラボレーションを成功させてきました。

今回は、女性を巻き込むプロの澄川さんが普段なにを意識しているのか、お話をお伺いしてきました。

株式会社VASILY:http://vasily.jp/
iQON:http://www.iqon.jp/

「女性向けメディア」の編集者が意識すべき7つのポイント

1. まずは実際に女性の声を聞く

雑誌の種類があれだけあるように、人によって求めているものは違います。ですから、ターゲットがなにを求めているのか知りたいときは、分析などをするよりも実際に聞いた方が早いので、聞いちゃいます。『iQON』のユーザテストのときも、実際に女性を呼んで100人以上に試してもらいました。
あとは「どういうブランドが好きなのか」「どれくらいお小遣いを使っているのか」「どういうブランドに興味があって、でも実際に買うブランドはなにか」などをしつこいくらい聞きます(笑)

サービス運営者やメディア編集者の方々は、すでに「実際にターゲットの声を聞く」ことの大切さを理解しているかと思います。しかし、それを実際100人に聞くということまでやっているかというと、できていなかったりしませんか?

ターゲットの声を聞かず、運営者側のエゴや妄想で進めてしまった企画を世に出すのはもう終わりにしましょう。特に、男性陣が女性向けメディアの運営に携わる場合はなおさらです。Twitterでターゲット層の人をフォローするなど、ターゲットの声を聞く方法はいくらでも方法はありますし。

とりあえず、僕も女性の知り合いを増やすところから始めようと思います。

2. 街に出るようにする

実際に聞いた話が本当かを確かめるために、「この(ターゲットの)層の子が行きそうな街」というのを決めて街に出て、ファッションを見たり話題のお店に行ったりします。カフェとかでは、ほとんど女の子をガン見してますね(笑)
また、安いお店に行ったり高いお店に行ったりして、ファッションをきょろきょろ見ることも。電車に乗ったときは、通勤中の女性のファッションなどをチェックしてます。

百聞は一見にしかず、とはまさにこのこと。
エリアによって女性の層は違いますし、女性の層が違えば出入りしているお店も違ってきます。聞いた話が本当かどうか、街に出て自分の目で確かめましょう。

僕が街で女性をじろじろ見ていても、それは市場調査です。

3. 写真のクオリティを大切にする

いまは写真がシェアされていく時代。昔は心に訴えかける文章にチカラを入れていたけど、いまは何よりも写真です。写真が先にシェアされていって「これ、なんだろう?」となる。インスタが若い子にウケているのは、たった1枚で可愛さだったり、カッコ良さが表現されているからだと思うんです。

「いまは写真がシェアされていく時代」、本当にその通りだと思いました。
男性よりも共感力の高い女性たちにとって、文字よりも写真の方が情報を共有するにはてっとり早いわけです。実際に女性のスマホのカメラロールを一度みてみてください。画面キャプチャの画像が大量に保存されているのを目の当たりにすることでしょう。

読者が「この写真いいな」と思ってくれれば、それはすぐに共有されます。編集者は、写真のクオリティと彼女たちがシェアしたくなるかどうかを意識しましょう。

4. 女性の「ずっとお洒落に見られなければいけない」という意識を理解する

女性は容姿で判断されやすいので、「綺麗でいなきゃ」という想いが強いんです。どこかで諦めない限り、女性はずっと憧れを持っています。だから、カワイイものへの執着心は男性にはわからないくらいハンパない強さがあるんですよね。
そういう気持ちをずっと持っているので、カワイイものを見たらシェアしたくなる。「すっごいカワイイのあるから、見てみて」みたいな。逆に役に立つコンテンツとか読んでも「へぇ」と思うくらいの方が多いんです。

……これはもう、男性が持っていない感覚かもしれません。

僕も昔、お付き合いしていた女性と買い物へ行って、

彼女「あっ、これカワイイ!」
僕 「欲しいの?」
彼女「いや、欲しくはないんだけどカワイイなぁと思って」

みたいなやり取りをしたことを思い出しました。

先述した写真の話もそうですが、カワイイ写真はやはり「見てみて」とシェアされやすいわけです。女性の「綺麗でありたい」という気持ちを叶えてあげられる男性でありたいです。

5. 「イケてるグループに入りたい」という願望が常にあることを理解する

学生時代の「イケてるグループに入りたい」という欲求は常にあるんです。「イケてるグループに所属して、自分もイケてるように見られたい」と思うんです。
たとえば、TGC(TOKYO GIRLS COLLECTION)には女性が熱狂して集まります。それは、女性が“賞賛することでイケてるグループに所属し、自分もその一部と思われたいから”なんです。つまり、有名モデルを「だれだれちゃんー!」と賞賛することで、「自分はイケてるモデルを賞賛しているグループ」(=イケてるグループ)という所属欲求が満たされるわけです。これは、カワイイものに「いいね!」するのも同じことが言えます。

「所属欲求」というものも、男性にはなかなか理解しがたい欲求なのかもしれません。
TGCの例が出ていましたが、好きな男性アイドルに対して熱狂的になるのとはまた別のようですね。同性の女性に対して熱狂するのは、「イケてるモデルを賞賛しているグループ」に所属できるからなわけです。

女性の方が男性よりも流行に敏感だったりするのも、この所属欲求があるからなのではないでしょうか。編集者として、女性の所属欲求を満たすコンテンツとはなにか、常にアンテナを張って過ごしましょう。

6. 熱狂が止まらない状態をつくるためにリアル体験を取り入れる

Webや雑誌は、あくまで「仮想体験」です。読者を熱狂させてあげるコツは、いかに「リアル体験」を提供してあげられるかだと思っています。リアルな体験になると、熱狂が止まらなくなるんですよね。
読モやブロガーでもだんだんとファンがつき認められるようになると、リアルイベントに招待されたり実際にブランドとコラボして商品をつくったり、自分のブランドが生まれていったりします。そうすると、やめられなくなるし、よりリアルな体験となって熱狂し、どんどん発信するようになります。

Web上だけでコンテンツを発信しているメディアも、リアル体験をいかに作るかは考えたいもの。澄川さんがおっしゃる通り、リアル体験は人を熱狂させるパワーを持っています。

「メディアのファンをつくりたい」「もっとファンを増やしたい」という場合は、リアルイベントを開催してみてはいかがでしょうか

7. 女性を集めようとせず、数を味方にする

SNS上で拡散されたものは、男女問わず多くの人の目に入ります。ですから、女性からのシェア数を集めようとするよりも、数を味方にしようとする方が、シェア数は増えていきます。

女性向けのコンテンツを配信するとき、「ターゲット層の女性にコンテンツを届けることは難しい」と思ったことありませんか。特にターゲットがあまり検索をしない属性であった場合、検索流入は見込めません。

その場合、「SNSは男女問わずに広まる」ということを思い出し、ターゲットだけに届けようとせずに、数を味方にすることも考えること。そのためにも、SNSを戦略的に活用していきましょう!

おわりに

女性向けメディアには、末尾に「♡」をつければいいと思っていませんでしたか? 女性に共感されるコンテンツを生み出すためにも、ぜひ今回の7つのポイントを意識していきましょう。

そして澄川さん、ありがとうございました!

>>iQONはコチラから<<

僕も女性ウケする男性を目指して、日々精進していきます。それでは、また!

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
LIGの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP