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佐々木俊尚が語る、映画『アリエル王子と監視人』。上映会+トークショーの特別イベントへご招待!

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佐々木 俊尚

作家 ジャーナリスト TABI LABO共同編集長

「レイヤー化する世界」「電子書籍の衝撃」「キュレーションの時代」「『当事者』の時代」など著書多数。キュレーターとして、Twitterで情報技術やメディア、社会について積極的に発信している。

誰に強制されてるわけでもないのに、私たちはつい自分の人生を小さく押し込めてしまうんですよね。自分で作った小さな型に自分をはめこむ。それで安心が得られるからかも。でも自分が型を破り、どこかに行きたいという根源的な欲求もある。あきらめきれない、でも踏み切れない。

「そういう気持ちの揺れを演じたいと思った」と、女優の伊澤恵美子さんは語った。彼女がこの映画で演じているリサは、ほんとうはアクセサリをつくる仕事をしたいのに、日々に流されて、でも流されるだけではイヤだという心の引っかかりがあって、夜のクラブでアルバイトをして生活している。

その彼女がある日出会ったのは、タイをイメージした架空の「ルベール王国」から休暇で熊本にやってきたアリエル王子。王室という息苦しい生活がつらくて、王子は勝手にホテルを出て、自由を楽しもうとしている。リサはそのアリエル王子のデートの相手兼監視人を頼まれたのだった――。

不自由から逃げ出したいと思っている王子は、でもそんな自由は半分あきらめて、いつも硬直したような微笑みを浮かべることで自分を守っている。いっぽう、自由であることにつらさを感じているリサ。二人の人生は真反対だけど、同じようにもどかしい。そういうもどかしい同士が出逢ったときに、ふたりは何を感じ、何を思うのだろう? この映画は心が揺れる3日間の休日を、とても温かく懐かしい映像で描いている。

日本人の映画監督と女優、タイの人気ミュージシャンと気鋭のカメラマン。この若手4人がチームを組んで、日本とタイの共同制作としてこの映画は作られた。そして撮影された場所は、熊本のオールロケ。グローバルでローカルないまの時代を象徴しているようなスタイルだ。

リサを演じた伊澤さんは、リサの自由への願望をそのまま体現するように生きている。児童虐待の実話をテーマにした2013年の衝撃的な映画『子宮に沈める』を主演した後に事務所を辞めて、ひとりで女優業にとりくむようになった。「テレビの人気ドラマに出れば大きなキャリアになる」「この仕事が手に入ったら」「このCMに」というような古い時代のわかりやすいステップアップを脱して、独力で女優という仕事の道を切りひらこうと考えたからだ。

いまの時代は、自由だ。選択肢だけは増えている。でも何をどうすればいいのかという正解は与えられない。だから自分のやりたいことは何なのか、それをゼロから考え直すのが大切なんだろうと思う。伊澤さんは言う。「縄文時代にもきっと、お芝居みたいなことをしてお礼にお肉をもらってる人とかもいたんじゃないかと思う。そういうシンプルなところに立ち返りたい。タイの人たちと仕事をしてると、『サバイ』ってことばがよく出てくる。気持ちいい、って意味。仕事も遊びも生活も、サバイかサバイじゃないかで全部判断する。そういうのっていいなと思った」

映画『アリエル王子と監視人』は現在、渋谷ユーロスペースにて公開中。公開を記念して、TABI LABO読者の方を特別イベントへとご招待します。映画の上映はもちろん、主演女優の伊澤恵美子さんと佐々木俊尚による「異文化とのクリエイティブ」についてのトークショーも実施。みなさまのご応募をお待ちしております!

日時:2015年7月21日(火)19:40スタート
会場:渋谷ユーロスペース(渋谷区円山町1‐5 KINOHAUS 3F)
定員:20組40名様 ※応募者数が定員を超えた場合は抽選

Licensed material used with permission by kirinzi

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