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イギリスで話題の美しい湖。それは「絶対に泳いではいけない」場所だった・・・

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イギリス中部ダービーシャー州のバクストンに、隠れた観光スポットがあります。透明度が高く「ブルーラグーン」と称される青い湖、まるでバハマの海やエーゲ海を彷彿させる美しさ。のんびり水浴びでもしたくなるようなスポットですが、じつはとんでもない危険がこの湖には秘められています。
YouTubeに動画を投稿し、警鐘を鳴らすのはTom Scott氏。

Scott氏の説明によると、このブルーラグーンの水はその美しさとは裏腹に、有毒性の高いアルカリ性の水。水素イオン濃度を示すペーハー(pH)値は、なんと洗濯用の漂白剤と同じレベルだとか。
水に浸かった瞬間に、身体に害が出るレベルではないものの、時間をかけて皮膚や目に悪影響を及ぼすことは間違いないようです。「石けんで洗った身体をシャワーで洗い流さずに、そのまま身体を乾かしたようなもの」とは、Scott氏の例え話。

それにしても、一体どこからこんな有毒成分が出てきたのか?
もともとここは、炭酸カルシウムを含んだ「カルサイト(方解石)」という鉱物を採掘していた場所。採掘時に出る石灰石が結晶化して、そこに雨水が溜まり、人々を惹き付けるターコイズブルーの危険な湖が登場したというのが成り立ち。少なからず、人工的な要素もあるんですね。

もちろん、当地には危険を知らせるサインボードが設置されています。

【注意!】
pH(水素イオン濃度)濃度が高いため水の中に入らないでください。以下のような危険性があります。
①皮膚や目の刺激
②腹痛などの問題
③口腔などの真菌感染症
④その他あらゆる感染症。

この看板に書かれていることだけでは、具体的にどれぐらい危険か想像しにくいですが、アンモニア(pH11.5)やブリーチ液(pH12.6)と比べると、この青い湖(pH11.3)の危険度がわかります。

それでも、ボードの忠告を無視して(または目にすることなく)湖へと飛び込む人は後を絶たないそう。その様子をSNSする人たちも。

 

人々の不法侵入に、地方議会が2013年、あっと驚くような施策に出ました。なんと、この湖に黒い色素を流し入れ、湖自体を「黒」に染めてしまったのです。美しい青い湖だから人々がやって来る。黒く染めてしまえば…といったところでしょうか? 何とも単純明快というか、短絡的というか。

この大胆なアクションは「BBC」でも黒く染まった湖の様子とともに紹介されました。さらに、「Daily Mail Online」は、自治区議会の広報担当者のコメントとして、この土地が私有地でありながら、持ち主が不明なこと。さらには、毒性が高すぎて給水する方法もなく、今のところ不法侵入者を防ぐ手だてが他にないことを伝えています。

さて、すでに苦肉であった黒い色素は完全に抜け落ち、現在では元の美しきブルーラグーンに戻ってしまっています。
この夏、危険な湖に観光客が再び訪れることがありませんように。

Reference : BBC Daily Mail Online
Licensed material used with permission by Tom Scott

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