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致死率100%の感染症「狂犬病」旅先で野良犬に噛まれて

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Photo credit: Letizia Guarini「心が落ち着くチェンマイ

やあ皆さん! TRiPORTライターの末永泰三です。
旅行中、病気や怪我はしたくないものですよね。では、どうすれば防げるのか? 事前の対策も、起こってしまった後にどう対応するかも大切なポイントになってくるでしょう。今回は私の実体験、タイのチェンマイを旅行中に野良犬に噛まれた話を皆さんと共有し、ケーススタディができればと思います。

穏やかなチェンマイ…

チェンマイはレンガの城壁と掘に囲まれた旧市街、古いお寺と素朴な住宅が調和した町並み、のどかで懐かしい雰囲気の北部タイの人気観光地です。一方で、実は野良犬の多い町でもあります。完全な野良と言うより、地元の人達にはなついている半野良と言ったところでしょうか。路地やお寺など、いたるところに結構な頻度で犬がいます。暑い日中はダレていますが、朝夕夜は活発になり少し危険です。

そもそもマナー違反だった

さて犬はどこでしょう?─チェンマイ(筆者撮影)

野犬に噛まれるということの発端は、私がチェンマイに到着した翌朝、旧市街の中をジョギングしてしまったことにあります。通りを走っていましたが、走るついでにお寺も見てみようと、目についたお寺の境内の中へ、そのまま走って入ってしまったのです。特に深く考えずに…。後で気付いたことですが、タイのお寺は神聖な場所なので境内を走るのは完全なマナー違反。そもそも、やってはいけないことをやってしまっていたわけです…。

犬は吠えて仲間を呼び出す

photo credit: Vicious looking dog that could bite via photopin (license)

境内に入った途端、犬が吠えながら一匹、二匹と寄ってきました。「ヤバい」と思っても、時すでに遅し。一匹が吠えたことによって、呼応するかのように他の犬もどんどん合流。私はあっという間に壁に追い詰められ、5匹以上の犬たちに完全に取り囲まれてしまいました。ここで私が得た教訓は「犬は仲間を呼ぶ」そして「数匹になると手が付けられない」ということ。先陣を切ってきた一匹が、私のふくらはぎをガブリ!

傷が腐ってきている?

犬に噛まれて病院へ(筆者撮影)

病院では医者や看護師と英語でやりとりすることに。病院の人達は親切に対応してくれ、傷口の洗浄消毒や狂犬病のワクチン注射などの処置を受けることができました。ワクチンは所定の間隔をあけて5回も打たなければいけないとのこと。旅行中にもう一度打ち、旅行を終えて家に戻ったら診断書を自分の地元の医者に見せて、残りのワクチンを打つように言われました。

ところが、その後の旅行中、傷口は塞がらず、傷の穴はむしろ深くなる一方。「これってもしや壊疽では?」と嫌な予感がしました。その当時、私はシンガポールに住んでいたので、タイの旅行からシンガポールに戻ってからすぐに日系クリニックで日本人の医者の診察を受けました。診断は「壊死しかかっている」とのこと。傷口の穴の奥深くまで念入りに洗浄消毒、さらに抗生物質を点滴で注入。傷は一気に快方へ向かいました。ここでやっと一安心です。

致死率100%って知ってますか?

Photo Credit: 写真AC

タイの病院で狂犬病のワクチンを2回打ってもらっているので、残り3回分だけワクチンを打って欲しいとシンガポールの日本人の医者にお願いしたのですが「間違いがあっては困るから、この病院で5回打ちましょう」と言われてしまいました。正直、そのときは「一からやり直すのは面倒だ」と思っていたのですが…。

その後、医者から狂犬病は一度発症すると致死率100%の病気であること、そしてタイでも毎年多くの人が狂犬病で死んでいると説明され、私はゾッとしました。怖い病気というイメージはあったものの、発症したら致死率100%とは…!

全世界で毎年数万人が死亡

外務省海外安全ホームページ・狂犬病の発生状況より

日本で狂犬病はすでに撲滅していますが、世界を見渡せば毎年数万人が狂犬病によって亡くなっているそうです。にも関わらず、海外で野良犬に遭遇したとき、もしかしたらそこに命に関わるリスクがあることを、日本からの旅行者は自覚しているでしょうか?

私の失敗談が皆さんの旅行の危機管理に何かしら役立てば嬉しいです。

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(ライター:末永泰三
Photo by: Vicious looking dog that could bite via photopin (license)

チェンマイの旅行記はこちら

*Letizia Guarini「心が落ち着くチェンマイ
*Hideaki Matsumoto「ナミタビ 満員電車で思い出し泣きした40日間の旅(タイ(カオサン・チェンマイ・パーイ編)

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