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モラハラに詳しい作家 高橋ジョージは「典型的モラハラ夫」

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“おしどり夫婦”といわれた高橋ジョージと三船美佳の離婚訴訟をきっかけに、広くその名が知れ渡った「モラルハラスメント」。モラハラや虐待について詳しいノンフィクション作家の黒川祥子さんは、モラハラの特徴を「何一つ、自分に非はないという形をとりながら、言葉で、あるいは無視することで、妻を追い詰めるわけです」と語る。

 その怖さと実態を黒川さんと、三船美佳が裁判に証拠資料として提出した『カウンセラーが語るモラルハラスメント』著者でカウンセラーの谷本惠美さんが話し合った。

黒川:高橋さんと三船さんの騒動は実にわかりやすくて、私は高橋さんは典型的なモラハラ夫だと感じました。「誰がこうやってやったんだ」という言葉や門限を決めたりといった行動制限、お金の管理もそうですが、「お前のため」と見せかけて、すべて自分のためじゃないですか。

 特に「両親が離婚するのに、どうして子供を交えて一緒のテーブルについて話せないんだ」と語っていたのは、三船さんに対する脅しだと思いましたし、子供にプレッシャーをかけているようにも見えて、テレビを見ていて嫌な感じがしました。  

谷本:三船さんは私の本を読んでくださったのでしょうが、私は直接知らないので推測でしか言えませんけれども、結婚された年齢が16才と40代ですよね。でも、実際は高橋さんも精神的には16才だったんだろうと思ったんです。

 しかし、三船さんは結婚、子育てを経て20代、30代と年相応に成長してきた。ところが、高橋さんの方は16才のままだったんじゃないか。モラハラをする人は、大人としての責任を回避し、わがままいっぱいの自己中心的な傾向が強い子供っぽい人が多いんです。

黒川:私が取材で聞いたケースでは、夫が3日とか4日ならばともかく、10日も1か月も妻と口を利かない、要するに無視するわけですが、精神科医はそうした夫の行動について、明らかに異常だとおっしゃっていましたね。

谷本:やりとりがあるケースでは一層それは陰湿になります。例えば、妻に対して「きみはどう思う?」と、夫が意見を求めるとしますよね。そうしたら妻は、「私はこう思うんだけど」と答える。その返事が自分の考え方と違った場合、モラハラの人は「ほんとにそれでいいのか」「それできみはいいと思っているのか」とどこまでも迫っていく。

 そんなにまで言うのなら、と妻が「じゃあ、こうしよう」と考えを変えるとします。それに対しても夫は自分のイメージと少しでも違うと、「ほんとにそれでいいと思ってるのか」「そうなったらきみは責任を取れるのか」と、やさしい口調なんですが、詰め寄っていくわけです。

黒川:すると妻のほうは、こう言ったら相手が許可してくれるだろうという意見にすり寄らざるをえませね。結果として、妻は自分の意見や考えを抑えて、相手に合わせてしまう、と。

谷本:そこでは意見が一致したように見えますが、結局、妻の意見というものが全然なくなってしまう。それでいて、何か問題が発生したりすると、妻は夫の意見に従っただけなのに、「きみがこう言ったからこうなったじゃないか」と非難されてしまう。

黒川:妻にしてみたら、だったら最初の自分の考えでやっていればよかったと思うんですが、夫の不機嫌な顔を見るより、にっこりしてくれる表情を見るほうに引っ張られてしまうんでしょうね。

谷本:でも実際には、夫は「きみはどう思うんだ」と聞いている割には、歩み寄っていないんです。結局、自分の意見だけですから。

黒川:表面上はよい夫に見せつつ、妻をじわじわとヘビの生殺し状態に追い込んでいくわけで、被害者は自分を否定される思いを持つんじゃないでしょうか。

谷本:「きみはどう思う?」というやりとりでは、一見、否定されることにはならないのが怖いところです。

黒川:ああ、なるほど。

谷本:否定された感がないんだけれども、自分がなくなっていく。そして、「確かに私は夫に合わせたけれども、あれは私の意見なんだわ」と受け止めるようになり、さらに何か問題があったとき、全部自分が引き受ける形になっていくんです。

※女性セブン2015年7月23日号


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