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竹で作られた乗り合いトロッコ「バンブートロリー」ってなんだ!

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Photo credit: Norrytourists01.JPG by Henry Flower via Wikimedia Commons (license)

TRiPORTライターのヤマガミです。

フィリピンに行くと、鉄道線路の上を見慣れないものが走っています。車輪の上に板を敷いただけのようなものが、レールの上を動いていくのです。近寄ってみると、それは竹製で、底も竹を並べたような構造。これは「バンブートロリー」と呼ばれている竹製の人力トロッコ。

走っているのはフィリピン国鉄の線路の上。人を運んだり荷物を運んだりと大活躍で、住民にはとても便利な存在として親しまれています。しかしこれ、なんと「非合法」なのです。つまり勝手に走らせているのです! にもかかわらず、国民にとってはなくてはならないモノになっています。

一説によると、このはじまりは高速道路建設のために生活域を分断された住民たちが、当初は遠回りをして移動していましたが、近道である鉄道線路に目をつけて人力トロッコを運用したことだと言われています。別名「スケーター」とも呼ばれ、その名の通り乗車して足で蹴ったり、手で押して動かすことも可能です。

車輪の構造も様々で、鉄製の車輪に廃トラックから調達したベアリングをはめ込んでいるものや、つるべ井戸の滑車のようなものを使っている場合もあります。10人ほどが乗車でき、平荷台のものや、椅子を設置したものも見ることができます。

バンブートロリーを見られる場所とは

このバンブートロリーを実際に見たい場合は、どこに行けばいいのでしょう? まずはフィリピン・マニラの線路に並ぶ住宅地まで行ってみましょう。その間にある線路はスラム住民の通り道であり、炊事や洗濯など行わる生活空間になっています。このようなスラムこそが、バンブートロリーの活躍場所です。

しかしスラムは場所によっては治安が悪いところもあるので、十分に注意しておきましょう。バンブートロリーは、住民の気まぐれで運行されているので、いつどこで走っているかは現場で確認するしかないのです。

非合法で鉄道線路を走っているため、気になるのが安全性。一応この人力トロッコには簡素ながらブレーキはついているようです。万が一本物の列車と行き合ってしまった場合は、軽量な竹製という特徴を活かして、速やかに車軸から車体を外します。しかし最近では、フィリピンにも高速鉄道が導入されているため、このような人力トロッコは排除される傾向にあるようです。非合法の乗り物でも、いざなくなるとなると、寂しくなるかもしれませんね。

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(ライター:マリアヤマガミ)
Photo by: Norrytourists01.JPG by Henry Flower via Wikimedia Commons (license)

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*Yusuke Yamamoto「フィリピンライフ
*Hideaki Matsumoto「ナミタビ 満員電車で思い出し泣きした40日間の旅(最終章フィリピン編)

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