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松葉杖とスケボーを自在に操るストリートパフォーマー。「障がいがあっても何だってできる」

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障がいを抱えながら圧倒的なパフォーマンスで人々を魅了する人物がいます。アメリカ在住のストリートパフォーマー、ビル・シャノン氏。 二本の松葉杖とスケートボードを自在に操り、地を滑るように移動したかと思えば、飛んで跳ねて、まるで重力を感じさせないアクロバティックなパフォーマンスが彼の特徴。両脇に抱える松葉杖が障がいのための杖なのか、表現のツールとしてのモノなのかが分からなくなってしまうほど、見事なまでにシャノンの身体の一部として融合しています。

「松葉杖がなければ歩けない」そんな彼の障がいを微塵も感じさせないパフォーマンス、あなたも見れば納得するはずです。

1970年、米テネシー州に生まれたシャノン氏には、変形性股関節症という先天性の障がいがありました。関節の痛みや機能障がいがおもな症状で、子どもの頃の病気や発育障がいが原因と考えられています。二本の足では体重を支えることも困難になり、症状が進むと、やがては歩くことさえ出来なくなる難病です。

物心ついたときから松葉杖の生活が始まりました。周りの友達がグローブやバットを手に野球を楽しむ姿の横で、一緒に遊ぶことの出来ないジレンマを毎日抱えていたそう。
そんな少年時代、彼の“不自由さ”を払拭してくれたのが、移動手段として使いはじめた、スケートボードとの出会だとシャノンは言います。二本の松葉杖で地面を蹴り、ボードを滑走させていく。彼独自のライディングフォームが完成しました。

NYで舞台芸術を学んだ青年期、ダンスやスケボーなど、クラブカルチャーをどんどんと吸収していったシャノン氏。それまで感じていた不自由さが、この街での生活の中、“個性”へと変わっていったそう。自分の個性に悲観することなく、シャノンは「自分にしかできない表現を追求しよう」と心に決めました。やがて、松葉杖と融合した彼独自のパフォーマンスに、NYのアンダーグラウンド界が注目。

しなやかで躍動的な彼のダンスは、NYのみならず海外のクラブシーンでも話題を呼び、世界各国で松葉杖のパフォーマンスに人々が拍手喝采。いつしかシャノン氏は世界的パフォーマーとして注目されるようになっていました。講演の依頼やCM出演、そしてついにはあのシルク・ドゥ・ソレイユから振り付け師のオファーがくるまでに。

今日、ノーマライゼーションが広く社会に浸透しはじめ、障がいを持った人々への偏見は少なくなりつつあります。そんななか、シャノン氏は訴えかけます。

「特別扱いされるようじゃだめなんだ。障がいがあろうがなかろうが、ボクらは何だってできるということを知ってもらいたいんだ」

シカゴ現代美術館(MCA)、ロンドンのテート・モダン、そしてシドニー・オペラハウスでの成功をおさめたシャノン氏。薬と治療で痛みを抑えながらのパフォーマンスだそう。それでも、「できないことなんてない」滑走する彼のスタイルに勇気づけられる人も多いのではないでしょうか?

躍動感溢れる動画はこちらから。

Reference : cohnwolfegermany

Licensed material used with permission by Bill Shannon ,Sachi Cnningham

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