体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

定員10名!極狭だけど人気の焼き鳥屋で聴きたい音楽

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
隣の人との間隔は、15㎝未満。煙に燻されながら、ハイボール片手に焼き鳥を頬張る!オフィス街の裏路地を進むと出くわす、極狭人気店で聴きたい曲を集めました。

MAN WITH A MISSION × Zebrahead「Out of Control」のジャケット写真 (okmusic UP's)

1.「I’m In My Wine」/Amos Milburn
http://www.youtube.com/watch?v=cBNIjq85KnM&sns=em
狭い焼き鳥屋さん。
そこはディープで、店主のカルチャーを大きく受けて育った、独特の空間。イメージが一貫しているところに、お洒落なイメージがあり、時として一見さんにはなかなか入りにくかったりもします。
今時の焼き鳥は、ワイングラス片手につまんだりするお客さんもいますね。そんな狭くて、店主のセンス満載の居酒屋で焼き鳥をつまむなら、こんな曲を流して欲しいですね。
音楽に身を委ねると、彼の声に飲兵衛ならどこかで聞き覚えがあるはず!
そう、某居酒屋特集の人気テレビ番組でも、彼の歌声はおなじみのはず。
焼き鳥にワイン、そしてAmos Milburnは、もはや定番化しそうですね!
(選曲・文/宮川桃子)

2.「Theme From A Symphony (Variation One)」/Ornette Coleman
https://www.youtube.com/watch?v=hq0dvctPlt4
人気の焼き鳥屋、夕方行ってもきっと空いてないんですね、何軒かまわって終電間際、ふと暖簾を分けると奇跡的に席が空いてる!そんな頃にはもうへべれけでしょう。
そんな泥酔状態なお勧め曲は、先日お亡くなりになったフリージャズの大家Ornette Coleman氏のこんな曲。
フリージャズと聞くと、ガラスをひっかく音とノイズがやたらと長い時間続くだけ、なんて想像される方もいらっしゃるでしょうが、これはまた別のパターンです。印象的なメロディーが繰り返された後ソロに移ってと繰り返されるんですが、調子っぱずれでめっためた。調性もほとんど無視されています。それでもこの呪術的な繰り返しと破綻しそうでしない危うさ、ファンキーなグルーヴがクセになるはず。
これが面白いかは人それぞれですが、一生かかっても聴ききれない音楽のライブラリーから、お気に入りの1曲を見つける手助けになればと思います。フリージャスだからって食わず嫌いせず是非ご一聴を。
(選曲・文/田中孝典)

3.「パパゲーノ(鳥刺し)とパパゲーナのデュエット 〜オペラ「魔笛」より〜」/モーツァルト
https://www.youtube.com/watch?v=NQeXDsaiTJE
幼少より神童と賞賛されたモーツァルトは、900以上の作品を世に残し、35歳にして生涯最後の作品となったのがオペラ「魔笛」です。
この作品に登場するパパゲーノは、「鳥刺し」という職業の設定ですが、作曲された18世紀当時は、冷蔵庫などない時代ですから、新鮮な鶏肉を得るには、生きた鳥を市場で買ってくることになります。そのため、生きたまま、鳥を捕獲する「鳥刺し」が職業として存在してありました。
ストーリーを全て紹介することはここではできませんが、パパゲーノが、魔法の鈴を使って、見事、女房にしたいな〜としていた、パパゲーナを見事にゲットするハッピーエンドな陽気で軽快なデュエットです。
もし、この当時、カラオケボックスがあったとしたら、男女のデュエット部門で流行った一曲となったことでしょう。
一見(?)、似つかわしくないこの曲が、もし、「焼き鳥屋」で流れていたら、思考と洒落を駆使した(串した?)お店になりませんでしょうか♪ メニュー(お品書き)に、「パパゲーノ串」とかあったりするのかと思うと、なんだか楽しくなりそうですネ!
(選曲・文/堀川将史)

4.「Looking For Clues」/Robert Palmer
https://www.youtube.com/watch?v=q8mhSOWMY38
人気の焼き鳥屋。やっぱり入る時にはへべれけなんでしょうね。
そこで流れてきたらうれしいのは…… 
渋い正統派ブルーアイドソウルのあんちゃんだったRobert Palmerが、時代のテクノロジーを自分の音楽に取り入れ始めた頃(当時のファンは”おや?”となった事だろう)の名曲。シュールなPVと同じく歌詞、テクノ~エレポップを咀嚼した不思議な手触りと陶酔感、どこかに迷い込んだような不思議な感覚が得れます。
Robert Palmerはこの後さらに時代とクロスして行きPower Stationで一世を風靡し、Addicted To Loveで80年代に足跡を刻みます。この曲はその前哨戦ですね。
映像の音質が悪いですが、ここは是非このPVヴァージョンでお楽しみください。
(選曲・文/田中 孝典)

1 2次のページ
エンタメ
OKMusicの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。