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小籔千豊 イルカ漁で追い込まれる日本は「金持ちののび太」

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 イキる、とは調子に乗る、勢いづく、威張る、偉そうにするなどの意味。吉本新喜劇・座長の小籔千豊(こやぶ・かずとよ)は「イキる奴」が嫌いだという。小籔が、イルカ漁問題について物申す。

 * * *
 このまえ、世界動物園水族館協会(WAZA)とかいうところが、和歌山県太地町の追い込み漁によるイルカ入手を中止するか、協会から脱退するかを日本動物園水族館協会(JAZA)に迫って、ちょっと話題になったじゃないですか。

 僕、ツイッターにこう書き込んだんですよ。
 
「フリースタイルラップバトル出たいなと想像している もし世界大会でたら『イルカに対して追い込み漁をやめろってお前ら言ってるけどまず日本に対しての追い込み漁をお前ら先にやめんかい』ってゆうかもな」
 
 なんでこんなこと書いたかと言うと、海外の動物愛護団体は、日本を追い込んで自分たちが儲かろうとしているわけじゃないですか。で、「イルカを追い込み漁なんてしたらかわいそうや」と言うくせに、「いや、お前ら日本を追い込んで追い込み漁してない?」みたいな。
 
 なんとなく日本という文句言わへん国をつついて人気を稼いで、資金を集めようという面があると思うんですよ。
 
 だってホンマに動物愛護で言うんやったら、もっと言わなあかんこと他にもあると思うんです。聞けばちょうど同じころ、ヨーロッパの議会(EU)で「残酷な方法で生産されるフォアグラの輸入と販売を禁じる」って提案が反対多数で否決されたらしいんですよ。結局、日本にだけ何で言うねんて話ですよ。
 
 基本的に、「命をいただいて我々生きている」的なところあるじゃないですか。僕はベジタリアンだから牛とか豚食べませんが、魚は食べるし。完全に動物を殺生してない人たちが言うんやったらまだわかるんですけど、勝手にあんたらの価値基準だけでイルカだけ賢いとか決めつけんなと。「イルカ賢い」言うて、「日本人=野蛮人」ってテイストで批判するのはちょっと、僕からすると腹立つなぁと。

 そもそも、日本が「食いもん」にされている感じがあったら嫌やなと常々思ってるんですよ。僕の思い過ごし、勘違いかもわかんないですけど、戦争に負けて以来、ずっと日本という”ジュース”にストローをパンパン挿されて、アメリカに吸われ、他の諸国にもチュウチュウ吸われてる感じがするんですよ。
 
 なんか、「おい、お前言うこと聞けよ、金払えよ」と、ジャイアンやスネ夫にたかられている「お金持ちののび太」って感じがするんすよね、日本て。
 
 もちろん政治家の人たちがいろいろ全体のこと考えて、なかなか「黙れおまえら」と海外に言えないことはわかるんですよ。けど、同じ日本のことなのに、メディアでもなんでも今回のことで「太地町の人たちかわいそう」って意見があまりにも少なすぎるんじゃないかと思ったんです。
 
 たとえばこのまま日本が反論しなかったら、じゃあいつか仮に箸が標的にされたらどうしますかと。「箸なんて武器にも変わるから、あれは野蛮な食べる道具だ」とか。「パーンと飛んだら、横の奴の目に刺さる可能性もある。フォークはちゃんとグーで握ってるからええけど、箸なんてあんなグラグラした持ち方は野蛮だ。だから箸禁止!」って言われたときに、やっぱり「箸は日本の文化だからかまへんやろ」ってちゃんと言えなきゃダメだと思う。
 
 イルカも一緒ですよ。日本の一部の話かもしれんけど、日本人としてそこは太地町の人たちに寄り添ってあげようやって。だから微力ながら僕はそっちの味方したらなあかんと思ったんですよね。
 
※SAPIO2015年8月号


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