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漫画マーケティングのためにクラウドソーシングで制作依頼をする際の注意点

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こんにちは。マンガマーケティングの「シンフィールド」で漫画広告を制作しているコバトシです。

コンテンツマーケティングの一環で「商品やサービスを漫画化したい!」というとき、漫画家さんに漫画制作を依頼することになるかと思います。そこで役立つのがクラウドソーシング。

しかし、そこでは注意しなければならないことがあります。今回は、クラウドソーシングで漫画制作を依頼する際の注意点についてお話したいと思います。

クラウドソーシングなどで直接漫画家さんへ依頼する場合の注意点

クラウドソーシングや漫画家さんのホームページなどから直接漫画家さんに広告の制作依頼をする場合、下記の点にご注意ください。

漫画家さんの実力はさまざまである
漫画家さんへの要件定義は意図が伝わるようにおこなう
ディレクションが発生する

1つずつ見ていきましょう。

漫画家さんの実力はさまざまである

漫画家さんの制作方法は十人十色です。
「この商品を漫画でPRしてください!」と漫画家さんに依頼した場合、商品をしっかり調べて強みを把握した上で制作する方もいれば、商品の内容をザッと読んでササッと制作する方もいます。

基本的に漫画家さんは漫画を描くことが強みであり、広告やマーケティングに詳しい方やさまざまなビジネスモデルに理解があって“どんな風にPRすればいいのか”をイメージできる方は非常に少ないのが現状です。そのため、仕上がる漫画のクオリティも漫画家さんによってさまざま。

まずはこちらが求めるタッチが描けて、なおかつサービスへの理解力やビジネスをやる上でのコミュニケーション能力が高い漫画家さんを探すところから始める必要があります。

漫画家さんへの要件定義は意図が伝わるようにおこなう

「この商品を漫画でPRしてください!」だけでは、漫画家さんによって内容やクオリティの差が大きく出てしまう可能性があります。そのため仮に発注者側が満足できない漫画が出てきた場合、修正や他の漫画家さんを探すなどに手間と時間がかかってしまいます。

それを防ぐために漫画家さんへ要件定義をおこなうわけですが、口頭だけで伝えてもなかなか上手くいきません。要件定義は分かりやすく資料にまとめるなどして伝えることをオススメします。

どういった意図があり、誰をターゲットとしているか、どういう漫画を描いてもらいたいのか? それを発注者側でしっかりと考えて漫画家さんに伝えることが、漫画のクオリティを高めるコツでもあり非常に重要な注意点となります。

ディレクションが発生する

「この商品を漫画でPRしてください!」と漫画家さんへ依頼したからと言って、発注者側の仕事はそれで終わりではありません。
クオリティが高い漫画を制作するには、シナリオや下描き、ペン入れ、着色など完成までの工程をディレクションする必要があります。

このディレクションが上手くおこわれないと、意図が伝わらず修正を繰り返すことになります。すると双方でストレスが溜まりトラブルに発展する可能性があります。

しっかりと要件定義をおこない、漫画家さんと上手にコミュニケーションを取りながら一緒に制作をしていくという心構えが大切です。

意図した漫画を制作するための方法

先述したとおり、「この商品を漫画でPRしてください!」の一言で発注者側が意図する漫画を制作することは非常に難しいんです。
では、具体的にどうやったら商品をしっかりと訴求した漫画が制作できるのでしょうか?

マンガマーケティングのシンフィールドで実際におこなっている漫画制作方法を公開します。

ヒアリングシートのチェック
シナリオ素材集め
主人公の設定
シナリオの大まかな流れを制作
コマ割りを決める
セリフに落とし込む
見直し・修正
一晩寝かせる
漫画家さんへ依頼する

これらの工程を知っておくことで、自社でシナリオを制作できるようになります。1つずつ見ていきましょう。

1. ヒアリングシートのチェック

マンガマーケティングのシンフィールドでは、漫画制作の前にクライアントと打ち合わせをおこない、ヒアリングシートへの記入をお願いしています。

ヒアリングシートには商品・サービスの特徴や強み、競合情報、ターゲット情報などの項目もあり、回答していただいた情報をもとに商品・サービスの内容を理解し、漫画制作に役立てています。

つまり、漫画を制作する前に自社の商品について、競合について、ターゲットについてしっかりと理解しておく必要があるということです。

商品・サービスの内容を深く理解するテクニック

ヒアリングシートを読みながら下記のような項目に自問自答していくことが、商品・サービスの内容をより深く理解するためのポイントです。

これはどんな商品・サービス?
どんなときに便利?
どんなメリットがある?
この商品を使わないとどうなる?
誰がどこでどんな風に使う?

上記の疑問に答えていくことで、理解が深まります。

2. シナリオ素材集め

つづいて、シナリオの素材となる情報を集めていきます。新たにメモ帳などを用意し、そこに情報を書き込んでいきます。

再度ヒアリングシートを読み直し「優れている点」「訴求ポイント」「抱えている悩み」「商品・サービスを選ぶ理由」などの項目をメモ帳に書き込んでいきます。また、商品やサービスのホームページやランディングページを熟読し、重要だと感じた点もメモしておきます。

3. 主人公の設定

商品・サービスの内容理解と素材集めが終わったら、主人公を設定します。

即効性が自慢の酵素ドリンクを訴求する漫画の場合
1. ターゲットの年齢層、購入比率が高い性別、職業などを設定
30代女性主婦。ぽっちゃり体型。飽きっぽい性格なのでコツコツ系のダイエットには不向き。運動は苦手。

2. 商品の“強み”が最大限活かされる主人公の“目的・願望”を設定
強み:即効性
主人公の目的・願望:
1カ月後にある友達の結婚式にかわいい服を着ていきたい!
3カ月後の夏までに可愛い水着が着れるようになって海に行きたい!など

4. シナリオの大まかな流れを制作

つづいて、シナリオの流れを制作します。
ポイントは頭に浮かんだことをベタ打ちでバーっと書くことです。ヒアリングシートなどで理解した内容と主人公の設定内容をもとに、頭に浮かんだシナリオをメモ帳などにベタ打ちします。このとき、セリフや細かい描写を考える必要はありません。

“結婚式出席のためにダイエットを始める”というシナリオの場合
友達の結婚式で着る服を買いに行く→試着してみるも全然似合わない(ピッチピチ、おまけにファスナー閉まらない)→さすがにヤバイ……!→ダイエットするも続かず反動で暴飲暴食

ある日友達と待ち合わせ→友達は前よりも痩せてキレイになってる!なんで?!→何をしたのか聞く→商品登場→特徴・メリットの紹介→わたしも使いたい!

試しに使ってみる→「おいしい!これなら私でも続けられる!」

その後スリムに変身→かわいい服がGETできて大満足!

結婚式出席→元クラスメイトから「全然スタイル変わってないね」

上記のように、頭に浮かんだ流れをあまり考え過ぎずに制作することがポイントです。このとき、流れの中で登場した主人公以外の人物の設定もおこなっておくと良いでしょう。
※なお、上記シナリオについては薬事法は考慮していません。

5. コマ割りを決める

シナリオの流れをコマに割り振っていきます。


A4用紙2ページ分にコマを割り振る場合

(0.5ページ分)
1コマ目:友達の結婚式で着る服を買いに行く
2コマ目:全然似合わない(ピッチピチ、おまけにファスナー閉まらない)
3コマ目:さすがにヤバイ……!
4コマ目:ダイエットする
5コマ目:つづかず、反動で暴飲暴食

(1ページ分)
6コマ目:友達と待ち合わせ
7コマ目:友達登場
8コマ目:前よりも痩せてキレイになってる! なんで?!
9コマ目:何をしたのか聞く
10コマ目:商品登場
11~13コマ目:特徴・メリットの紹介
14コマ目:わたしも使いたい!

(0.5ページ分)
15コマ目:飲んでみる
16コマ目:「おいしい! これなら私でも続けられる! 」
17コマ目:その後スリムに変身しかわいい服がGETできて大満足!
18コマ目:結婚式出席
19コマ目:元クラスメイトから「全然スタイル変わってないね」

商品・サービス訴求の漫画をWeb用に制作する場合、1ページあたり多くても10コマ以内に収めるように制作します。7~8コマ以内に抑えると読みやすい漫画になります。

6. セリフに落とし込む

コマ割りした中に、セリフを落とし込んでいきます。
その際に、集めたシナリオ素材をセリフの中やコマの中で使うなどして商品の訴求をおこなっていきます。

セリフを入れてみると・・・

1コマ目
主人公:結婚式楽しみだなぁ~♪これにしようかな?
※友達の結婚式で着る服を選んでいる様子

2コマ目
主人公:うそっ! 入らない!!
※ファスナーが閉まらない様子

3コマ目
主人公:さすがにヤバイ…ダイエットしよう

4コマ目
※ダイエットのためジョギングや食事制限をしている様子

5コマ目
テキスト:1ヵ月後・・・
主人公:私、ダイエット無理だわ~
友人:(それだけ飲んで食べてればね・・・)
※居酒屋でお酒を飲みながら愚痴を言っている主人公、それを苦笑いで見ている友人

7. 見直し・修正

セリフを入れてシナリオが出来上がったら必ず見直しをおこない、シナリオを修正します。

見直しにおけるチェック項目

誤字脱字がないか
訴求したいポイントがきちんと入っているか
シナリオの流れに違和感はないか
漫画を読んで伝えたいことが分かりやすく伝えられているか
セリフは長すぎないか(意味を変えずにいかにセリフを短くできるかがポイント)

8. 一晩寝かせる

完成したシナリオはそのまますぐに提出するのではなく、一晩寝かせると効果的です。
翌日再度シナリオを見直すと、前日までは完璧だと思っていたシナリオでも不思議と修正点が出てきます。そこを修正し、完成となります。

9. 漫画家さんへ依頼する

完成したシナリオをクライアントに了承いただいたあと、漫画家さんへ送り漫画制作を依頼します。
漫画家さんはシナリオをもとに漫画を制作してくれるので、漫画家さんの実力に大きな差が生まれることなく希望したタッチで漫画の制作が可能になり、こちらが意図したものと非常に近い漫画が制作されます。

実際、上記の工程で漫画の制作を漫画家さんへ依頼するのは容易ではありません。
しかし、商品について既に深く理解している発注者側でどのような漫画にしたいのかを考えて、それを漫画家さんへ伝えることが、意図したとおりのクオリティが高い漫画を制作する重要なポイントになります。

ポイントまとめ

今回の記事のポイントをご紹介します。

クラウドソーシングで漫画制作を依頼する際の注意点

漫画家さんに丸投げするとクオリティが高い漫画を出来上がる可能性は極めて低い
漫画家さんの実力はさまざま。自社に合った漫画家さんを探す
漫画家さんへしっかりと要件定義をおこなう
漫画家さんをスムーズにディレクションするため、コミュニケーションをしっかりと取る

制作テクニック

メモ帳などを用意し、商品・サービスの重要点をまとめる
商品の“強み”と主人公の“目的・願望”を一致させる
まずは頭に浮かんだシナリオをバーっと書く
Web用漫画では1ページあたり10コマ以内を心掛ける
セリフはできるだけ短くする
再度シナリオを読み直し、修正をする
一晩寝かせる

まとめ

いかがでしたか? Web用漫画を制作する際の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

それではまたお会いしましょう!

 

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