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LIGブログ用に描いてきたイラストの解説と制作時間・使用ツールまとめ

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こんにちは、デザイナー兼イラストレーターのもりたです。

ブログの記事を書くときにたびたび絵を描いていたんですが、気づいたら数がたまっていました。なんの参考になるかわかりませんが、せっかくなので制作時間と使用ツールをまとめてみましたので、ご活用いただけると幸いです。

イラストレーターまとめシリーズ

おしゃれでかわいい絵を描く、私の好きなイラストレーター5選(アイキャッチ)


「おしゃれでかわいい絵を描く、私の好きなイラストレーター5選」

制作時間
下書きからおよそ45分程度

アニメ的なニュアンスを出したくないときに、こういった頭が小さくて手足の長いスラっとした等身の絵柄をよく使います。
おしゃれっぽく見せるならもっと植物や街などを書き込めればベストなんですが、そこは時間との兼ね合いですね。

解説

使用ツール

ステッドラー鉛筆 B3
Photoshop

おしゃれな格好をした人を描きたかったんですが、なにぶん服のセンスがないので「ファッションプレス」のストリートスナップからスタイリングを参考にさせてもらいました。

参考にしたのはこちら:
http://www.fashion-press.net/snaps/1669

当然絵としてはまったく違うし元のスナップのほうが可愛いんですけど、参考を見て「ダッセー改変してんじゃねえよ」とかはそうそう言われないので、自分の苦手な分野は素直に雑誌やウェブメディアを参考にするのが吉です。
ただし、トレスはダメです。

クレヨンみたいな質感を出したかったので、彩度の高い色を鉛筆の主線にクリッピングマスクレイヤーで色を載せています。
さらに主線のレベル調整する際に、黒のしきい値を高くして線が太めに出るようにしました。主線のクリッピングマスクレイヤーは、パーツによってレイヤーを分けることで色の濁りを防ぎます。
ブラシのモードは乗算にして、何色か類似色を重ねて色ムラを作りました。

空気感が美しい風景を描く、私の好きなイラストレーター5選(アイキャッチ)


「空気感が美しい風景を描く、私の好きなイラストレーター5選」

制作時間
下書きからおよそ1時間程度

これはロンドンに旅行したときに撮った写真を見ながら、ざっくり描いてざっくり色を付けました。


これが参考にした写真です。

車両が日本と違って丸みを帯びた形をしているんですが、帰ってから父に「なんで?」と話をしていたら「その方がトンネルを掘るコストが低いから」と言われました。な、なるほど……。
余談ですが、ロンドンの地下鉄はラインのカラーに合わせて手すりの色が違っててかわいいです。

解説

使用ツール

ステッドラー鉛筆 B3
Photoshop

ちょっと水彩っぽいラフ感を出したかったので、透明度を低くした上でブラシのモードを乗算にして塗りました。もうちょっと丁寧に色が重なった部分をぼかしツールで調整すればよかったです。

あまり時間もなかったので、モニターに写真を映しながら机の上で紙に鉛筆書きしました。
こんなヘニャヘニャな線でも、1回ちゃんと下書きを挟んでいるんですね。そうすると、もっと線を増やすべきかそれとももっと省略して描くべきかを判断できるからです。

人間は自分がより興味のあるものに対してつい書き込みを増やしがちで、絵を全体的に見たとき興味のある部分だけ肥大化しやすくなります。そのため、絵を描く際は全体のバランスを見なおす工程を必ず一度は挟むようにしています。

サブカルポップでキュートな、私の好きなイラストレーター5選(アイキャッチ)


「サブカルポップでキュートな、私の好きなイラストレーター5選」

制作時間
下書きからおよそ45分程度

とても個人的な話で恐縮ですが、学生服を描くのが好きです。

解説

使用ツール

ステッドラー鉛筆 B3
Photoshop

アミ点はレイヤースタイルでドットのパターンを敷いた上に、さらにレイヤースタイルのカラーオーバーレイで色を付けています。

ドットに使っている素材は下記リンクで配布しています。

あまり解説することがないんですが、panpanyaさんという漫画家の絵が好きなのでちょっとだけ意識しました。ちょっとだけね?

羊のオリジナル年賀状イラストを描いてみた

下記の記事で、デザイナーのぺちこ姐さん、私でいくつかイラストを描き、フリー素材としてダウンロードできるようにしました。

こちらで私が描いたイラストについて詳述していきますね。

瑞色鮮やかなり(配布素材)

制作時間
下書きからレイアウトの完成まで4時間程度

これは一番個人的な需要で描きました。結局使わなかったけど。
「瑞色鮮」あるいは「瑞色鮮やかなり」とは「おめでたい色がたいへん鮮やかですね!」という寿ぎの言葉らしいです。
羊との配置の関係で、3文字の賀詞を探して入れたという具合なので、あんまり細かく聞かないでください。

解説

使用ツール

ZEBURA丸ペン Eタイプ
Photoshop

ちょうど漫画用のインクとつけペンを会社に置いてたのでそれで清書しましたが、別にそこまでしなくても良かったなあとも思います。というか、多分普段だったら「ユニボールシグノの極細シリーズ」で清書していたと思います。

ユニボールシグノは書き込みしやすいし、“泣き”ができにくいし、いいボールペン。好きです。
ただ、ボールが小さいせいか比較的インクでボールが固まりやすいようで、つい放置してしまうと、うっかり使えなくしてしまうことがあります。

「真ん中の羊はどうしたの?」と社内で聞かれたんですが、これは羊の写真を見ながら自分で描きました。

最初にこういう感じのラフを描きます。
(右下に羅列されているのはお正月と聞いて思い出すアイテムです)

「座ってる羊が必要だな」ということでざっくりポーズを決めて、「羊 座る」で画像検索をし、想定したポーズのときに羊の身体がどのように変化するのかを確認しながら描きました。

骨格の解釈を間違えると実際の形と違った絵ができてしまいますが、そこはただひたすら精進です。

イラストのペン入れまでをアナログでおこない、ベタ以降はPhotoshopで作業しています。黒ベタの範囲や位置によって画面の印象が変わるので、微調整をしたり白抜きをしたりするのにデジタルでの作業の方が容易だからです。
白ベタと黒ベタ両方塗る必要がある場合は、白ベタでレイヤーマスクを作成すれば主線の外に黒ベタがはみ出す心配をせずに済むので、白ベタを先に塗ります。

角の人(配布素材)

制作時間
下書きから5時間程度
多分慣れた人なら3時間位で終わるんじゃないでしょうか、精進です

なんで描こうと思ったのかよく覚えてません。頭湧いてたんじゃないかな?
オチのように置いておいたら「急に出てきて笑った」という感想をもらったので、描いた甲斐はありました。

解説

使用ツール

ステッドラー鉛筆 B3
Photoshop

普段家では主に「SAI」で絵を描いているんですが、主線をパソコン上で描こうとしなければSAIの代わりにPhotoshopで彩色してもそれほど違いがありません。
MacではSAIが使えないので「FireAlpaca」という手もあります。それらのツールよりPhotoshopがペインティング面で優っていることは、ブラシのカスタマイズが容易なことだと思います。

男性の着物でたすき掛けしたときの布の変化がよくわからなかったので、「たすき掛け 着物」で画像検索しました。

 

もういっちょ、袴の横から見た絵と後ろから見た絵、紐の通る場所などがわからないので「袴 男性 後ろ」で画像検索。
画像検索は基本的にものの構造を把握するために使います。資料力は検索力です。何度も言いますがトレスはダメですからね。

たすき掛けはひとりでするなら結び目は後ろに来ないんですが、ヒラヒラしてたほうがかわいいので、そういう見た目優先で道理を融通させることはよくあります。

この絵では基本のブラシからカスタマイズはしていません。透明度をいじって重ね、ぼかしツールや消しゴムでぼかしています。
時間がないので鉛筆を主線にしましたが、アニメ・ゲーム向きのグラデーションを多用したイラストは線が繊細なものが好まれるので、こだわるならちゃんとパソコンで線画を起こしたほうがいいと思います。

フォントの些事シリーズ

第1回/第2回(アイキャッチ)


第1回:「インストールする前に確認したいフリーフォントの基礎知識」
第2回:「フォントのボディとPhotoshopでの文字詰めについて」

制作時間
それぞれ主線までは30分程度、色塗りに10分

特に誰にも突っ込まれなかったんですが人間で「あ」「い」の形をつくってます。ほんと、誰にも突っ込まれなかったんですが。ひねりがなさすぎでしたかね……。
一応フォントの些事シリーズは現在第4回まで予定しているので「え」までは用意してあります。

解説

使用ツール

ステッドラー鉛筆 B3
Photoshop

PSDは主線にクリッピングマスクレイヤーで色を付けて、あとは色ごとに色塗りレイヤーを作成し、Photoshopに最初から入ってるカスタムブラシで塗っています。
透明度を下げて混色をしやすくしていますが、Photoshopはブラシを駆使した混色にはあまり向きませんね。経験的には濃度の異なる色塗りレイヤーを重ねて混色したほうが水彩っぽくなる気がします。

番外編 欧文(英語)書体の種類と文字の構成について(アイキャッチ)


「【フォントの些事】番外編 欧文(英語)書体の種類と文字の構成について」

制作時間
下書きからペン入れまでは30分、塗りに15分程度

番外編で欧文書体について扱ったため、上2つとは趣向を変えてみました。
「耳の描き方は変わりづらいので、同じ人が描いているかどうか判断するときの材料になる」という話を以前Twitterで見かけたので、意図的に絵によって変えるようにしています。でも、意識しているだけで実際どこまで変えられているのかはよくわからないですね。

解説

使用ツール

ぺんてる筆文字サインペン
Photoshop

当初は装飾の多いイニシャル書体でヴィクトリア朝っぽい盛り増し増しな帽子を作るつもりだったんですが、ちょうどいいフォントが見つからなかったのと、6月4日に亡くなったヘルマン・ツァップ氏への追悼の気持ちも込めてzapfinoを使用しました。

最初からベタ塗りにしようと考えていたので、肌・髪・シャツ・フリル・ジャケットそれぞれの色の付く部分に対してパスを作成し、ベタ塗りレイヤーにして色を付けています。
色味の調整がしやすいのがベタ塗りレイヤーの長所ですね。はみ出しにくいし。
頬とシャツのグラデーションは、それぞれ肌レイヤーとシャツレイヤーの上に色を塗った通常の描画レイヤーを作成して、クリッピングマスクで載せています。

さいごに

ブログ記事のアイキャッチやイラストはあまり時間をかけられないので、だいたい30分〜1時間弱で作っています。
そのため使うツールが慣れたものに偏ってしまいますが、同じようなやり方でもそこそこ演出に幅をもたせられるということが伝われば嬉しいです。

以上、もりたでした。

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