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会社員の起業に付きまとう「落とし穴」

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 多くのビジネスパーソンにとって起業とは、いつかは挑戦したい野望。
 今は会社勤めをしつつも、ふとした瞬間にオリジナルのビジネスプランが頭をよぎったり、意識的に考え出そうとしている人もいるだろうし、もっと具体的な準備を始めている人もいるだろう。

 将来的に起業を考えているなら、どんな起業家が成功し、どんな起業家が失敗しているのかを知ることは、ビジネスの計画を練ることと同様、重要になる。
 こうした事例を数多く知るのが、起業家支援の分野で実績のある経営コンサルタント・今井孝氏だ。同氏は、著書『起業1年目の教科書』(かんき出版/刊)の中で、起業してすぐに結果を出せる起業家の条件として、ビジネスの成功という「大きな目標」に到達するために、小さな階段をたくさん作ることができる「階段思考」を挙げている。

 毎日コツコツ取り組むことができても、目標とは外れた方向に行ってしまっては意味がない。大事なのは「きちんと大目標につながる小さな階段」を作ることなのだ。
 そこで、今井氏の著書から、この階段をいかに作っていくかを紹介するこの連載。今回は「起業の準備」について取り上げる。

■会社に勤めながら起業の準備をするために最初にすべきこと
 当然のことだが、「さあ、起業しよう」となった時、最初にすべきは今勤めている会社に辞表を出すことではない。
 少しでもビジネスを成功させる可能性を高めるために、十分な準備は不可欠だが、この準備期間はまだ会社を辞めるには早すぎる。まずは、会社に勤めながら、起業の準備をする「時間」を作りだすことだ。その際は「毎日○時〜○時は起業の準備に充てる」などと具体的に決めて時間を確保すると、少しずつでも準備は進んでいくはずだ。
 また、今の8割の時間で終わらせることを心がけると、起業の準備に充てられる時間が増えるのに加えて、効率よく仕事を進めるコツも掴むことができる。

■お金の不安は最小化しておく
 起業にまつわる不安はほとんどが「お金」がらみだと言っていい。
ただ、不安というのは「わからない」からこそ発生するもの。起業準備の段階でできる限りの情報を集めて、「わからない」部分を減らしておくことで不安は小さくなる。
 たとえば、計画しているビジネスでどれくらいの売り上げが立つかはわからなくても、月々の経費などはある程度予測ができるはずだ。それを自己資金と見比べれば、「○ヶ月くらいなら売り上げが立たなくても生きていける」という計算もできる。
 それがわかっていれば、「ここまでに売り上げを立てなきゃ」とやる気が出ることはあっても、不安にさいなまれることはないはずだ。

■テスト用の予算を確保する
 会社員の起業で思わぬ落とし穴になるのが、「損をすることへの免疫がないこと」だ。
 成果に関係なく給料が出て、お金を出せば相応のものが手に入る会社員は、「身銭を切ってやったことがまったくの無駄になった」という経験をしにくい。
 しかし、こと起業についていえば、「無傷で成功する方法」は存在しない。さまざまなことを試し、損をしたり失敗したりを繰り返すなかで、ビジネスは成長していく。損をして消えていったお金は「無駄」ではなく一種の「投資」なのだ。この感覚がわからないと、損をしたくないばかりに起業のスピードを大きく落としてしまうことがある。
 だからこそ、起業準備の段階で、試行錯誤に使う「テスト用の予算」も確保しておきたい。「なくなってもいいお金」だと思っていれば、損をしてもがっかりする度合いが少ないからだ。

 ここで紹介した内容は、まだビジネス自体のアイデアがない段階でも実践できるものだ。
 だからこそ、起業を考えている人は今から少しずつでもやっておくべきだろう。
 今回は、「起業の準備」について取り上げたが、本書ではこの他にも「ビジネスプランの立て方」や「時間の使い方」、「商品開発の方法」など、起業に関するあらゆるトピックについて、目標に少しずつでも、正確に近づくためにすべきことが明かされている。
 次回は、起業を成功さえる「時間の使い方」をピックアップする。
(新刊JP編集部)


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