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「誰もが素材に直接触れるようになった」ネット時代の“新聞”の役割とは

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「新聞が危ない」などと言われて久しい。では、本当に新聞がなくなる日は来るのだろうか。なくなった後には、どのような世界が訪れるのだろうか。このような疑問について、元毎日新聞常務取締役で現在は慶應義塾大学で講師を務める河内孝氏と、元・2ちゃんねる管理人のひろゆき氏が、2011年3月1日、『ニコニコ動画』の生放送番組で語り合った。河内氏は、「国民は国境も時間も越えてインターネットでつながり、素材に直接触れるようになった」と語る一方、ネット時代にもプロのジャーナリストが果たすべき役割はあると話した。

河内氏は毎日新聞社で政治部、ワシントン支局、外信部長、社長室長、常務取締役などを歴任した後、2006年に退社。『新聞社 破綻したビジネスモデル』(新潮新書)、『次に来るメディアは何か』(ちくま新書)などの著書があり、最近のメディア動向に詳しい。

1日に放送された「ニコ生トークセッション『新聞がなくなる日』 河内 孝×ひろゆき」に出演した河内氏は、『ウィキリークス』の登場やいわゆる“尖閣ビデオ”の流出を例に挙げ、「国民はもう、国境も時間も越えてネットでつながっており、素材に直接触れるようになっている」と現状を分析。その上で、ネット時代のジャーナリズムの仕事は、「それらの一次素材が本物なのか偽物なのか、そのニュースの背景には何があるのか」を調査することであると語った。ただ、そのような仕事をするプロのジャーナリストを雇うには、ある程度のお金が必要となるため、「それをどのように確保するかが最大の問題」と指摘。翻って、日本の新聞社は販売価格を維持する再販制度などに守られているためネットの普及に対する危機感が希薄であり、このような現状の把握すらできていないと話した。

また、河内氏は「読者はもう、ひなスズメのように餌が欲しいと『ピーピー』騒いでいない。これまでは権威ある優秀な人材が『これを食え』と情報を与えてきたが、今はそれが『嫌だ』と言われているのだから、頭を切り替えないと」と踏み込んだ。それを受けて、ひろゆき氏が「元新聞社の方なのに、新聞社から距離を置いた発言が多いですね」と言うと、河内氏は「新聞は世間から『要らないよ』と言われつつあるからこそ、誰よりも先に『いや、要るでしょう』というところを示さないと」と答え、新聞社に“変化”を促した。

ニコ生トークセッション 「新聞がなくなる日」 河内 孝×ひろゆき
「国民はネットでつながっている」部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv41368658#55:00
(番組はタイムシフト機能で2011年3月8日まで視聴できる)

丸山紀一朗

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