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モンスターペアレントに対応する法律は?

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Q.

 教師をしています。クラスの中の親で、毎日のように学校へ来て生徒が帰ったのち校長先生または担任の先生に2時間も3時間も同じような話を繰り返ししている人がいます。
 その親は自分の子が学校から帰るとその日あった出来事を全部聞き、メモをとり、気に入らないことがあると裁判を起こす起こさないの話にもなります。
 その親と子供の対応の仕方は難しく、クラスメイトもその親も、その子に対しては当たり障りのないようにしています。
 放課後にその親が来れば何時間も話さなくてはいけないですし、そのせいで他の仕事が進みません。休日でもその親から学校に呼び出される事もあります。この前は日付が変わっても家には帰れませんでした。
 精神的にまいっています。法律ではなんとかなりませんか。

(20代:女性)

A.

 モンスターペアレントとは、学校や教職員に対して、非常識・理不尽な要求や言いがかりをつける親のことをいいます。「校長先生または担任の先生に2時間も3時間も同じような話を繰り返し」する親は、モンスターペアレントと考えていいと思います。
 このようなモンスターペアレントに対しては、各地方公共団体の教育委員会が、その対策やマニュアルを定めています。まずは、このマニュアルにしたがって行動をすることが重要だと思います。

 法的な対処ですが、民事的には、精神的苦痛を被ったとして損害賠償請求訴訟を提起することも考えられます。また、業務を妨害されたとして、担任の先生ないしは学校自体が損害賠償請求訴訟を起こすことも可能です。しかし、裁判沙汰となると、親や子供と学校や先生との間の信頼関係は完全に崩壊してしまうでしょうから、十分な検討が必要です。
 親が裁判を起こしたならば、上記の損害賠償請求訴訟を反訴として行うこともあり得ます。

 さらに、刑事的には、毎日何時間も面談を強制することは強要罪に該当するでしょうし、言動内容によっては脅迫罪、さらに暴行に至れば暴行罪や傷害罪になります。また、学校の業務が妨害されたのであれば、業務妨害罪や公務執行妨害罪の成立も考えられます。
 刑事事件の場合には、民事よりも信頼関係が破壊されるでしょうから、より慎重に判断すべきで、教育委員会などとも相談の上決定すべきです。

 なお、民事でも刑事でも証拠が必要となりますので、親の承諾を得た上で、録音をするとか、承諾を得られなければ、別の先生を書記役として立ち会わせるなどして、面談内容を保全しておくことをお勧めします。

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