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今からスタート!スギ花粉症が改善する舌下免疫療法の効果

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「舌下免疫療法」を受けた患者の8割が病状改善

厚生労働省研究班は、スギ花粉のエキスを口に含んで花粉症を治す「舌下免疫療法」を受けた患者の約80%が、症状改善につながったとの報告を発表しました。では、それほどまでに効果のある「舌下免疫療法」とは、一体どういうものなのでしょうか。

スギ花粉症は、スギの花粉によって生じるアレルギー症状で、2000万人以上の患者数が存在する日本で最も多い花粉症です。2月中旬から4月上旬まで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、咳、喉の違和感、皮膚のかゆみなどに悩まされ、今まで、治療はアレルギーを抑える薬(抗ヒスタミン剤)が中心となり、重症になればステロイド剤が投与されていました。しかし、抗ヒスタミン剤は眠気、ステロイド剤は胃潰瘍や糖尿病などの副反応が懸念されます。そこで、最近では多種の点鼻薬が発売されていますが、点鼻が苦手な人が多いのも事実です。

舌下薬が保険適応に

一方、免疫療法とは、アレルギーの原因となるスギ花粉を含んだ物質を薄い濃度から徐々に様子を見ながら投与し、体質を徐々に変え、スギ花粉による反応をなくしていく治療法です。従来は注射薬しかなかったものが、最近ではスギ花粉を含んだ舌の下にいれる舌下薬が保険適応となりました。

それにより、患者は毎日、注射のために病院を訪れる必要がなくなりました。新薬のため、2週間に1度の通院が必要ですが、秋以降は通院間隔を延ばすことも可能です。診察代も、初回は検査などで5000円程度かかりますが、それ以降は薬代を含めて3割負担の場合は毎月3000円前後となります。

現時点では認定を受けた施設でしか治療が受けられない

約2年間通院が必要で、それ以降は治療後の状況を見て、話し合によって方向性は変わります。結果としては約20%の人が完全に治り、約20%の方がほとんど治るなど、治療を受けた患者の約80%に改善が認められています。副反応としてはもともとアレルギーのあるスギ花粉を含んだ物質を口腔内に入れるため、口が腫れたり、ひりひりする場合があります。違和感があった場合、すぐ主治医に連絡して下さい。

「舌下免疫療法」は新しい治療法で、有効性が示されています。ただ、現時点では認定を受けた施設でしか治療を受けることができません。また、スギ花粉以外では効き目がありません。治療を検討する場合は、2年間という長期の治療であり、全員が治るわけではないことを理解することが前提です。現在、「舌下免疫療法」の認定施設は、スギ花粉を含んだ物質の発売元の制約会社が運営している下記サイトから検索できます。
■ アレルゲン免疫療法ナビ http://www.torii-alg.jp/mapsearch/

(大西 勝也/内科医)

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