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辛酸なめこが語る 現代社会を生きる女性の処世術とは

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大人の女性が身につけておきたいのが、人間関係を円滑にするスマートな処世術。仕事をする上でも、プライベートでも、それを知っていると知らないとでは大きな違いだ。そこで今回は、現代女性を客観視し続け、あらゆる女性の“生態”に詳しいコラムニスト・辛酸なめ子さんに、女性のための嫌われない立ち居振る舞い方を伺った。

「まず、基本的なことですが、学歴自慢は止めておいたほうがいいと思います。最近は男性だけでなく女性でも、自分の学歴について話したがる人が増えているような気がします。個人的な経験上、学歴自慢をする傾向が強いのは東大卒の人でしょうか。大学名を出さずとも、『学生時代は本郷で……』などと、さりげなく漂わせるような言い方をする方も多い。あと慶応卒の女性は聞いてもないのに、学歴のことを口にする人がやたらと多いような気もします。『今夜、慶応の友だちと飲むんだけど』みたいに、その文脈上にはたして大学名を入れ込む必要性があったのかと疑問を感じることはあります」

女性同士の会話で反感を買わないためには“自虐トーク”が効果的だと辛酸さんは語る。自分を落として笑いを誘い、相手に優越感を抱かせるのがポイントなのだとか。ただ、自虐ネタを持っている人ばかりが集まると、ライバル心が掻き立てられるのか、“自虐自慢”になってしまうことも……これはこれで敵愾心を煽り、嫌われる立ち振る舞いにもなりかねないので注意が必要である。

自慢話が嫌われるというのは今も昔も同じ。しかし、フェイスブックやインスタグラムなど昨今のSNSブームで、ひと昔前に比べて自慢話が溢れている状況だという点は忘れてはいけない。

「SNSは、いまや“自慢をする場”と化しています。逆に、ネガティブなことを書くと、スルーされる傾向にありますよね。ですから非常に扱い方が難しい。私は、ツイッターとインスタグラムしかやっていないのですが、SNS上で知人の“輝かしい日常”の投稿を見ると、自分の人生と比べてしまい精神衛生上とても悪い。なので、『今日は有名人のパーティに行った』『こんなブランドの服を着た』といった投稿ばかりをする人は、そっとフォローを外しています。パリス・ヒルトンくらいのスーパーセレブになれば、突き抜けてしまっているので面白く読めますが、身近な人の輝いているシーンを見せ付けられるのはつらいものですし、何気に反感を買っている可能性が高いと思います」

リアルの世界でもSNS上でも、女性が同姓に嫌われないためには、なるべく各人の自尊心を傷つけない「配慮」が求められる。また、下ネタや陰謀論など、いろいろな意味でリテラシーを要する会話は、基本的には控え目にしておいた方が無難とも辛酸さんは指摘する。

辛酸さんによれば、会話上手な人の特徴は、まず人の話に耳を傾ける“聞き上手”。とはいえ、聞く一方ではダメ。自分の引き出しをたくさん持っていて、その場の空気を読みつつ、相手の話に関連づけて自然に話題を広げられる人こそが、本物の聞き上手なのだとか。話の流れをうまく見極めて、スムーズに話題を提供する……そういった会話スキルを磨くにはどうしたら良いのだろうか?

「自分にない知識を持っている人と積極的に関わることではないでしょうか。アート関連であれ、アカデミックな職業の方であれ、そういう方々との会話を通じて教養を吸収することで、話題の幅を広げるイメージです。私自身の経験で言うと、とある仕事で2年間ほど大学教授など“博学な方”と接する機会があったんですが、そこでは自分の知らない世界のことを多く教えていただき、会話スキルも磨けたと思います。ちなみに、ある先生が仰っていた『タイ王室は性的に乱れている』というディープな話はいまだに忘れられません……」

SNS上での投稿内容に巧みな会話など、人間関係を円滑にする女性ためのスマートな処世術。今一度、自らの立ち振る舞いを省みつつ、こうしたスキルをマスターして、ワンランク上の素敵な女性を目指してみてはいかがだろうか。

辛酸なめ子
漫画家・コラムニスト。1974年生まれ、武蔵野美術大学短期大学部卒業。
セレブやアイドルウォッチャーであり、女子カルチャーに詳しく、“ガーリーな毒”に溢れた辛辣なコメントに人気がある。著書に『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)や、女子校生活を送った自身の経験に基づく『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)などの作品があるほか、本名の池松江美名義でも『男性不信』『知恵熱』などの著作がある。

辛酸なめ子
漫画家・コラムニスト。1974年生まれ、武蔵野美術大学短期大学部卒業。
セレブやアイドルウォッチャーであり、女子カルチャーに詳しく、“ガーリーな毒”に溢れた辛辣なコメントに人気がある。著書に『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)や、女子高生活を送った自身の経験に基づく『女子高育ち』(ちくまプリマー新書)、『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)などの作品があるほか、本名の池松 江美名義でも『男性不信』『知恵熱』などの著作がある。

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