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【安保法制意見書はどこに?】きいただけで官邸激怒! 実は総理も官僚も意見書を読んでいないのか?

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■ 意見書のゆくえを追跡

最近、集団的自衛権の行使を具体化する法案への廃案を求め、地方議会での意見書が相次いで可決されている。

意見書とは、「地方自治法99条の規定に基づき、地方公共団体の議会が国会又は関係省庁に提出することの出来る文書」のことをいう。

ただ、こうした意見書には、本当のところ、どれぐらいの効果があるのだろうか? もっといえば、意見書を受け取る国の側で、誰が実際に目を通し、どのように政策決定に反映されているのだろうか?

安保法制に関する意見書はすでに240以上の地方議会から提出されているという(6月20日NHKニュースより)から、実は“積読”状態になっているのでは……という心配もなくはない。

そこで地方議会ニュース編集部は今回、その意見書の処理のされ方を調査してみた。

【今回調査対象とした意見書】
自治体名:青森県外ヶ浜町
内容:安全保障関連法案(戦争法案)の廃案を求める意見書
提出先:内閣総理大臣、防衛大臣、衆参両議長

■ 官邸に電話してきいてみました

調査方法はいたってシンプルで、提出先となっている内閣総理大臣が実際に外ヶ浜町の意見書をご覧になっているのか電話するというもの。

結果を言えば、惨敗だった。

そもそも、大代表から繋がれた先は、担当者ではなく、総理官邸に来た様々な意見を受け

付けるという部署だった。……つまり、早い話がクレーム処理班である。

そのやり取りがこちらである。

記者:
地方議会ニュース編集部ともうします。外ヶ浜町議会が可決した「安全保障関連法案」(戦争法案)の廃案を求める意見書に関する意見書が今月13日頃に総理宛に郵送で送られていると思うのですが、実際に総理がご覧になっているか確認させていただくこと出来ますでしょうか?

官邸側担当者 :
ここは、そういう内容を扱うところじゃない!おそらくだが、内容がきちんとしていたら、総理がご覧になっているかと思うが、それ以上はお答えできません!

記者:
では、外ヶ浜町の意見書を総理がご覧になっているかどうかは確認させていただくことは難しいのでしょうか?

官邸側担当者:
だから、内容がきちんとしていたら総理がご覧になっているかと思うが、それ以上はお答えできません!

結局「内容がきちんとしていたらご覧になっている」の一点張りで、怒鳴られ、全然相手にしてくれなかった。そもそも担当が違うのなら、なぜ担当者に繋いでくれないのだろう。
まるでクレームの内容にカチンと来た担当者から怒られているような感じだった。

■ なぜこんなにも相手にされない?!
なぜ、こんなにもぞんざいに扱われてしまったのか?

・提出した当事者がかけてきた電話ではないから。
・地方議会ニュースが弱小なメディアだから。
(大手の調査だったら、もう少しまともにあつかってくれたのかも?)

と、そんな気がしている。あまりにも官邸“担当者”とのやりとりが無残だったので、今回はそれ以上の推察もできない。

■ 官邸勤務経験者 高橋洋一氏(嘉悦大学教授)にきく

そこで、官邸内での意見書の扱われ方についてちょっとでも迫ろうと、内閣参事官として官邸に勤務した経験のある高橋洋一・嘉悦大学教授にコメントを求めてみた。

高橋教授によると、
「あまり官邸でそうした陳情を受け取った記憶がありません。総務省の参事官が総務省からの情報をあげていると思いますが…」とのこと。

官邸勤務経験者の高橋教授でさえあまり目にしていないということだった。今回の調査で外ヶ浜町の意見書の行方を探し出すことはできなかった。また、これまでの意見書の処理方法についても、迫ることができなかった。

官邸内のどこかには送られているはずなのに…

「消えた意見書のゆくえ」を追う調査は引き続きおこなっていくつもりだ。

(地方議会ニュース編集部)

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