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カナダの第二言語がフランス語になっている歴史的背景と現状

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Photo credit: Shohei Watanabe「カナダ 33番モントリオール ケッベック州ではいつまで独立論争が続くのか

カナダでは英語も使われていますが、第二言語はフランス語となっています。これには歴史的背景があり、17世紀初めにフランス人がカナダのセントローレンス川に入植したためと言われています。当時世界では植民地をめぐり、イギリスとフランスの対立が続きました。その後、北米植民地戦争が起きてフランス軍が敗れたために、パリ条約でカナダのケベック州も植民地に。つまり、もともと英語を使う民族だけが住んでいたわけではなく、英語系移民とフランス語系移民の2つの拡大した勢力があり、その双方に配慮した結果、第二言語が使われるようになったと考えられています。

地域差のある公用語

カナダではフランス語が公用語といっても、カナダにいる全ての人がフランス語を話すことができるわけではありません。使われ方は州によって異なり、ケベック州ではフランス語が公用語ですが、他の地域では英語とフランス語の両方が公用語になっているところや、英語のみが公用語という場所もあります。また、カナダには先住民も住んでいるので、その辺りもよく調べてみると、興味深い歴史を垣間見ることができます。

2ヵ国語に対応した政府

カナダに行ったとき、英語圏に住んでいる人は特に不便はないでしょう。交通機関などの案内などに英語とフランス語の2ヵ国語が表示されています。また、食品や商品などのラベルには両方の言語を記すことが定められています。他にも、国歌を流すときに2つの言語で2回流れたり、言語を切り替えて流れたりといったこともあるようです。

また、公共放送局でも同じ番組を双方の言語で流すといった配慮がなされています。ケベック州以外でも役所には必ずフランス語が話せる人が勤務していたり、カナダの政府は両方の言語で対応できる体制になっていたりと、働く職員たちに2ヶ国語が要求されることも珍しくありません。カナダに住んでいる人は、政府からの手紙や書類を英語かフランス語かの言語を選択できるようになっています。どちらか一方に偏ってしまうと不公平となるので、これは深い歴史の中で提案されたカナダの選択ともいえます。旅行や留学などをする前に、このような背景を知っていると、より文化的、歴史的背景を感じることができるでしょう。

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(ライター:Anna Shimizu)
Photo by: Shohei Watanabe「カナダ 33番モントリオール ケッベック州ではいつまで独立論争が続くのか

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