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安室奈美恵、全曲新曲によるニューアルバムが主要チャート4冠を記録する異例の大ヒット中!

2年ぶりとなる安室奈美恵のニューアルバム『_genic』の勢いが止まらない。全曲ノンタイアップかつ、シングル曲を一切含まない異例のアルバムでありながら、圧倒的な強さを見せつけ、オリコン週間アルバムランキング1位だけでなく、iTunes週間アルバムランキング1位(※)などの主要音楽チャート4冠を獲得。発売週だけで16万枚のセールスをたたき出し、2015年ソロアーティスト・トップを記録。今もロングヒットとなっているのだ。(iTunesは、Apple Inc.の商標です。)

安室奈美恵 (okmusic UP's)

本作『_genic』は、全曲新曲で構成される。さらにすべての曲が今作で初めて耳にするというノンタイアップのオリジナルアルバム。これは彼女がデビューから20年もの間、常に時代の先端を行きながらも、試行錯誤し、確固たるスタイルを作ってきたからこそできることだろう。今回のアルバムで選んだ音楽は、80’s~90’sリバイバル。80’sのハイなダンスビートや90’sのR&Bグルーヴなど、どこか懐かしさを感じながらも新しさを感じる、音楽ファンにはたまらない仕上がりになっているのだ。

特にシンセの音色と刻むビート、何度もリフレインされるサビが中毒性を持つ「Scream」、キュートなクラブライクなサウンドに心躍る「Fashionista」などは、聴くほどに夢中になり、自然と体を動かす魅力を持つ。それに対し、アルバムの最後を飾るアコギのイントロが印象的な壮大なミディアムチューン「Anything」では、そのギャップに心を動かされ、またプレイボタンを押してしまう。それは、他の曲も然り。その理由は制作陣にあるようだ。

制作にはビヨンセやショーン・ポールなどを手掛けるジェームス・キーズ・フォイエ、レディ・ガガやセレーナ・ゴメス、カイリー・ミノーグなどに楽曲を提供しているヨーキム・ピアーソン、ディプロとともにマドンナの新曲に携わったUKアンダーグラウンド界最注目の新鋭、ソフィーなど、世界の最先端をいく国内外のクリエイターが選ばれている。個性が強く、バラエティー豊かでいながら、クオリティーの高い楽曲をしっかりと安室奈美恵というカラーに染め、歌いこなした今作が、多くの人の心を動かさないはずがないのだ。

全体的に英語詞が中心となるが、彼女が大切にしているのはメッセージ。ライブでもMCをせずに、楽曲からメッセージを届けるストイックな姿を見せるのは有名な話だが、今作でも歌詞の中にしっかりとメッセージを込めている。その“意味”をどんな人でも受け止められるようにと、対訳詞も付けられている。その言葉には英語詞だからこそ言えたであろう、赤裸々でドキッとするような言葉も多い。ひとつひとつの言葉をしっかりと噛み砕き、彼女の気持ちを受け取れば、また新たな魅力に気づくはずだ。

さらに、今作ではこのアルバムに収録された5曲のミュージックビデオを同胞。中でも注目なのが「Golden Touch」と「Anything」のMVだ。今作はカンヌ国際広告祭をはじめ数々の受賞歴を持つクリエイティブディレクター、川村真司氏率いるクリエイティブ・ラボPARTY NYと、NYとLAを拠点とする映像プロダクションLOGANによる作品。楽曲タイトル“Golden Touch”の“Touch(タッチ)”をコンセプトに、実際にビデオをタッチしながら観ることで、いろいろなタッチを疑似体験することができる“疑似インタラクティブ”な作品に仕上がっている。すでに約800万回の再生があり、その話題性にも注目されている。「Anything」では“You can do anything”(=あなたは何だってできる)という楽曲に込められた想いを表現した作品。見えない何かによって沈んだ風景に、訴えかけるかのように歌い続ける彼女が、ラストでは人々の希望への祈りを背負い、その風景を光に満ちた明るい世界へと一新させていくドラマティックな作品に仕上がっている。このMVは、Google Chromeの拡張機能を活用した世界初のMVとして、Google Chromeプラウザで簡単に見ることができるので、ぜひアクセスしてみてほしい。

その他の3曲もすべての曲のカラーが異なるため、キュート、クール、自然体とまるで違うアーティストなのではないかと思えるほど異なる表情を見せてくれる。この表現力こそ、彼女の魅力なのだろう。現在は「Golden Touch」「Anything」のフルバージョン、その他の3曲はショートバージョンをオフィシャルHPで見ることができるので、まだ聴いたことのない人はここから入ってみてほしい。確実にこのアルバムへの興味が湧き、続きを聴きたくなるはずだ。

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