ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

顔に残る傷の慰謝料請求は可能でしょうか?

DATE:
  • ガジェット通信を≫

Q.

 娘が、うどんのスープがおでこにかかって火傷してしまいました。将来の事もあるし、跡が残る可能性もあるので慰謝料請求を考えています。妥当な金額などあるのでしょうか?

(30代:男性)

A.

 火傷を負った経緯の詳細がわかりかねますが、誰か(法人や店舗などを含む)の行為によって受傷した場合は、不法行為に基づく損害賠償請求が可能です(民法709条)。
 請求を可能にする要件としては「相手方の故意または過失」「権利侵害(今回は身体そのものへの侵害)」「損害の発生」「因果関係」が挙げられます。仮に、飲食店店員の不注意によって熱いスープがかかり、火傷を負った場合は、基本的にこれらの要件を満たすものと考えられます。
 したがって、火傷を負ったことに伴う通院治療費などの賠償請求は可能であろうと思います。

 今回のご相談内容におけるポイントは「跡が残った場合の慰謝料請求が可能か。そして妥当な金額はいくらか」という点です。
 跡が残る場合、「後遺障害」に分類されます。特に、人目に触れる部分に傷跡がのこる場合を「外貌醜状(がいぼうしゅうじょう)」と言います。こうした場合、精神的な苦痛や普段の生活への悪影響が出ることが考えられるため、逸失利益(将来的に得られるだろう利益が侵害によって失われたという意味での損害)についての損害賠償が認められる場合があります。
 多くの場合、裁判所では自賠責保険における等級認定表を参考にしつつ、逸失利益の算定を行います。「外貌に著しい醜状を残すもの」「外貌に相当程度の醜状を残すもの」「外貌に醜状を残すもの」という3つの分類があり、それぞれに金額が定められています。(参考:自賠責保険の後遺障害等級についての資料)

 もっとも、いずれに分類されるかは傷跡の場所、大きさ、状態(痣か線状か陥没なのかなど)などを総合的に考慮して判断されるため、一概に「いくらが妥当」ということは言いづらいものがあります。
 ご相談内容からは「跡が残るかもしれない」というお話ですので、現状は明確な後遺症があるという判定ができない状況だと思われます。今後、症状が固定化された後に、通院治療費の請求等も含めて弁護士などの専門家にご相談されることをおすすめいたします。

元記事

顔に残る傷の慰謝料請求は可能でしょうか?

関連情報

アルバイト先に慰謝料請求は出来ますか?(なっとく法律相談)
誰が責任を負うのか?(今週の話題 ~法律はこう斬る!)
クレジットカードを不正使用された!支払い義務はあるの?(なっとく法律相談)

法、納得!どっとこむの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP