「ネット犯罪」はホリエモンやひろゆきのせい? TVタックルで大激論

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「ネット犯罪」はホリエモンやひろゆきのせい? TVタックルで大激論

テレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」(6月22日放送)に元ライブドア社長の堀江貴文氏と、2ちゃんねる開設者である「ひろゆき」こと西村博之氏が出演。インターネットに規制が必要とする賛成派と、「規制は無理」という両氏との間で激論が交わされた。

まず規制賛成派の紀藤正樹弁護士が提案したのは「インターネットの実名化」。発言者に責任感をもたせれば、悪質な書き込みなどが減るという主張だ。韓国では2007年に導入され、ユーザー登録には実名のほか、住民登録番号を明記するなど本人確認を義務付けている。
「YouTuberはオリジナリティがない」にひろゆき憤慨

しかし、ひろゆき氏は「韓国でも犯罪減っていないので。結局意味がない」とあっさり言い切り、堀江氏も「実名だろうと、昔からバカなことをやるやつはいる。有効な対策に成り得ない」と同意した。

これに反論したのは評論家の古谷経衡氏で、「ネットの生放送や動画によってユーザーを巻き込む形で快感を得ている」と指摘したが、ひろゆき氏は「それはあなたの感想ですよね」とバッサリ。谷口氏は「まあ…そうですけど、実際にそういう事例はありますよね」と弱々しい口調になってしまった。

ひろゆき氏は、実名制を日本で取り決めても、Googleなどのサーバーは海外なので意味がないと指摘。「今まで通り普通に使うと思いますよ。日本のサービスが使われなくなるだけ」と結論づけた。

規制派が「スマホで成績が悪くなる」と言えば、ひろゆき氏は「そもそも買い与えなければいい」とやりこめる。「YouTuberはオリジナリティがない」(古谷氏)との批判にも「ウソ言わないでくださいよ! ぼくニコニコ動画の管理人やってたんで。僕の方が詳しい」(ひろゆき氏)と言われれば、返す言葉はない。

テレビに映るそんな様子を見たネットユーザーからは、「ホリエモンとひろゆきの論破祭」との声が上がっていた。
国会議員の「感情論」に堀江氏キレる

「ネットいじめで傷つく人がいても、何を書くのも自由だと思いますか?」という司会の阿川佐和子からの質問に、堀江氏は「僕やられてる方なんで。慣れました」とかわす。

紀藤弁護士は「ネットいじめは裸の写真が載るなど、プライバシーが完全にさらされる。質的に違う」と主張したが、ひろゆき氏はこう応戦した。

「質的に違うというなら、ネット以前とネット以後のいじめ件数を比較しないと。もともといじめで死ぬ人はいっぱいいたわけで、『インターネットができたから増えた』というデータでもあるんですか」

これに松本議員は「そんなこと、子ども亡くした親御さんの前で言えます?」と嘆くように言うと、堀江氏が感情論だとして非難。強い口調で主張した。

「被害者感情ばかり聞いていたら、規制強化が進むんです。そうやってあなたたち議員は世の中を息苦しくしている。もちろんかわいそうですが、それとは別の議論で考えなきゃいけない」

すると脇から古谷氏が、皮肉めいた口調で「それはインターネット黎明期に活躍されていたお二人が、質の低いユーザーを放置していたからじゃないですか」と添えた。これに堀江氏は「俺たちのせいにしないでくれる? 意味わかんない」と不快感をあらわに。

それでも、ひろゆき氏が冷静に、「それはそういう風にしか理解できない知能の問題ですけどね」と思い切り毒を吐くと、堀江氏は溜飲を下げた様子だった。
ネット最強の2人に歯が立たず。もっと強敵はいなかったか

論戦は意見の相違どころか、会話が噛みあわない場面すら頻繁にあった。「ネットは犯罪の温床! 規制しなければ」とする規制派と、「そもそもネット以前から犯罪もいじめもあり、犯罪者がそれを利用しているだけ。リテラシー教育と警察の捜査能力の低さが問題」とする反対派。

とにかくネット知識の相違が両者の間で著しく、規制派たちが何を言っても知識でかなわない上に、弁護士よりも弁が立つ2人に抑え込まれてしまう。堀江氏らの意見は多くは正論だったが、上から目線でやりこめているだけではと感じた部分もあったので、規制派にもう少し強敵を揃えてもらいたかった。(ライター:okei)

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