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「田舎に仕事がないなら、作ればいいじゃない?」 地方自治体が支援する「都会の仕事の取り方」

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人口減少が続く地方都市で、地元に暮らしながら都会の仕事をこなす人を、自治体がバックアップするという試みがある。

2015年6月16日放送の「ガイアの夜明け」(テレビ東京)は、インターネットの普及によって様変わりした在宅仕事をする人たちを紹介。個人がそれぞれの得意分野を生かした仕事に挑戦する姿を追った。
元リク営業マンがクラウドワークス紹介

千葉市に住む主婦の大塚早苗さん(35歳)は、幼稚園へ長男を送り出し家事をこなすと、パソコンで文字起こしの入力業務を行っている。本に書かれた文章見開き1ページで200円。集中すれば5~10分で出来るので、時給換算では1200円以上の仕事だ。

自分の好きな時間にできるため、子どもとの時間を大切にできる。この仕事を仲介しているのが、東京・渋谷の「クラウドワークス」だ。仕事をしたい側と依頼したい側がサイト上に登録し、報酬が発生すればシステム利用料をクラウドワークスに支払うしくみだ。

こうした働き方を自治体として活用しようとしているのが、人口減少に悩む宮崎県日南市。5万4000人が暮らすが、この10年で人口は1割も減り、廃校も相次いでいる。

日南市の田鹿倫基さん(30歳)は、クラウドワークスを日南の人たちに紹介しようとセミナーを開催した。宮崎出身の田鹿さんは、かつて東京のリクルートに勤務し、ネット広告を担当していた人物だ。

2年前に日南市の﨑田市長に呼ばれ、インターネットを活用した地元の活性化を託されている。田鹿さんはセミナーのねらいをこう語る。

「インターネットを使って働くことで、所得が少し上がると思うし、日南市の中でしっかり生活ができ、ひいては人口流出に歯止めをかける」

シイタケ農家が記事執筆「田舎での働き方の選択肢ふえた」

5月、セミナーで用意された30席はすべて埋まり、クラウドワークスの担当者が「84%は東京以外の方がお仕事を請けています」などと説明していた。

このセミナーを受けた主婦の黒木智美さん(36歳)は、夫の実家であるシイタケ農家で働いている。2歳の娘を育てながらで田舎暮らしを満喫しているが、収穫時期がずっと続くわけではないので収入に波があるのが不安の種だ。

黒木さんは独学で家業を紹介するウェブサイトを作った経験があり、それを見た業者がシイタケを注文してくれたり、海外の企業が視察に来たこともあった。

「文章をまとめたり人に伝えたりする作業は好き」

と黒木さん。田鹿さんのサポートも受けながら、女性向けサイトの募集記事を書く仕事に挑戦していた。初心者ということで200円の報酬だったが、評価が上がれば単価は高くなっていくそうだ。黒木さんは「田舎でこういう働き方が選択肢に入るのはすごくいいと思う」と語った。
「全国の地方都市のモデルに」

仕掛け人の田鹿さんは、地方都市でも自分がやりたい仕事がある時代を予測し、「地方は都市にない魅力で勝負ができる。日南市が先陣を切ってやっていくことで、全国の地方都市のモデルになっていきたい」と展望を語った。

番組では他に、個人が創作したハンドメード商品を売買する通販サイト「ミンネ」を紹介。月数十万円を売り上げる手作り大好き主婦たちが登場し、活き活きとした表情を見せた。

インターネットの普及により、都会と田舎、自宅と会社という垣根がなくなり、こうした働き方が可能になった。都会にいても生活コストは高く、不安定な収入の人は多いのだから、こうした働き方はますます広がっていくのだろう。(ライター:okei)

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