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DJとジャズの30年ーー『CLUB JAZZ definitive 1984-2015』

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テクノやハウス、アンビエントなど、さまざまなジャンルのディスク・ガイド本をリリースしてきたele-king booksの「definitive」シリーズ。

このたび敢行された第4弾はずばり「クラブ・ジャズ」。

1980年代中頃、UKでは何年も前の忘れ去れていたジャズやファンクのレコードに、DJとフロアが、ダンスという新たな価値観を見いだした。こうしてはじまったUKのレア・グルーヴという動きは、ある種のDJの美学を形作ったといってもいい。ジャズで踊ること、さらにここにDJやアーティストたちの鋭利な感覚を媒介に、アメリカのヒップホップなどを含め、さまざまなジャンルと交わり、アシッド・ジャズが生まれ、そしてその後に続く、クラブ・ジャズの道筋ができていった。

ときに「ジャズ」はスピリッツとして、ネタとして、キワードとして、はたまた誤用、誤解のはてにさまざまなジャンルや要素がDJカルチャーを媒介に結びつき、新たなスタイルを次々と生み出してきたのだ。本著は、そんな動きをディスク・ガイドとして捉えた1冊と言えるだろう。

著者は長らくレコード・バイヤーとして、DJ、ライター、セレクターとしてこの国にクラブ・ジャズを紹介し続けてきた小川充。紹介しているディスクは1984年から2015年現在までの作品で、実に1000枚を超える作品を掲載している。クラブにてジャズで踊ることがモッズ・カルチャーと結びつき、それを意識的に取り入れたポール・ウェラーのスタイル・カウンシルにはじまり、ソウルIIソウル、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、U.F.O.、ジャミロクワイといったレア・グルーヴ~アシッド・ジャズの爆発、ブリストル・サウンドやドラムンベース、ブロークン・ビーツにフューチャー・ジャズ、そしてロバート・グラスパー、フライング・ロータス、フローティング・ポイント、ベース・ミュージックのスウィンドルといった現在の顔とも言えるアーティストのディスクを紹介している。

またP-VINEから、同著で紹介されているトゥー・バンクス・フォーやデトロイト・エクスペリメント、イアン・オブライアン、といったアーティストのクラブ・ジャズのクラシカルな作品をリイシューしている。こちらはOTOTOYでも配信中。
(河村)

・小川充著『CLUB JAZZ definitive 1984-2015』(Pヴァイン刊)
http://www.ele-king.net/news/004487/

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