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郵便局の誤配を訴えることはできる?

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Q.

 特別送達郵便の誤配により開封された手紙が届きました。だいたい特別送達郵便は、本人の確認がないと受け取れないはずなのに誤配先が受け取り開封してしまうとは、あり得ません!どうしたら良いでしょうか?告訴も考えています。

(50代:女性)

A.

 特別送達とは、民事訴訟法で規定されているもので、裁判所などから訴訟関係人に送達すべき書類を郵送することを意味します(民事訴訟法103条から106条郵便法44条49条。送達については民事訴訟法98条などを参照)。

 特別送達の場合、「郵便業務従事者の故意又は過失により、その郵便物に係る郵便の役務をその本旨に従って提供せず、又は提供することができなかったとき」は損害を賠償しなければならないとされています(郵便法50条3項、4項内国郵便約款157条2項)。
 もっとも、誤配があったとはいえ、最終的に受取人に届いた場合、郵便法54条により、損害賠償請求権が消滅するため、郵便法に基づく損害賠償請求は難しいかもしれません。

 とはいえ、今回の郵便物は、訴訟上の書類を送るための特別送達郵便です。これは、訴訟上の期間の計算などにも関わる重要なものになります。例えば、上訴できる期間は送達完了後から進行します(民事訴訟法285条参照)。仮に誤配によって期限を徒過した場合は、上申書の提出や控訴却下に対する抗告などの手続きが必要になってくる可能性があるため注意が必要です。
 どのような訴訟関係資料なのかはご相談内容からわからないため、詳細なことはお答えできませんが、郵便業務従事者の故意又は過失によって誤配が生じ、そのことによって裁判上の不利が出た場合(上訴などが間に合わなかったなど)は、郵便法54条の規定にかかわらず、生じた損害について賠償請求が可能ではないかと思われます。

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郵便局の誤配を訴えることはできる?

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