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やっぱり大事、議員の◯◯?!  ~三春町のナイター議会廃止に見る地方議員の重要性 

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(地方議会ニュース 五島 知佳)

地方議会の先駆的な取り組み、三春町のナイター議会が廃止!!

統一地方選挙から一ヶ月以上もたち、地方議会関連話題が少なくなってきた今日この頃、ある先駆的な試みが15年の幕を閉じた。

ナイター議会とは、通常昼間に行われる議会の一般質問を夜間に行うというもので、福島県田村郡にある三春町という小さな町で行われていた。

三春町のナイター議会は、

・三春町独自の取り組みとして日中勤めなどで議会傍聴の機会がない人を対象に、夜間に議会傍聴の場を提供、

・町政への関心と議会活動への理解を深めてもらうことを目的とし、

・年4回行われる定例会の内、6月に行われる(通常は1日)全ての一般質問を夜間に開催するというもので、平成11年に開始された。

開始直後は、目新しさや話題性もあり、107名もの人が傍聴に訪れたが、一昨年6月の定例会では傍聴者数30名と減少、今年6月初めにはナイター議会を廃止することになったのだ。

また、ナイター議会の開催につき、定着は、町民の町政と議会活動に対する興味・関心を持っていただくことが出来、一定の成果を得ることが出来たと、関係者は語る。

だが、そもそもなぜ三春町でナイター議会を15年も前に開始することができたのだろうか?

なんで始まった?ナイター議会! ~開催の秘密・・・

実は、ナイター議会は三春町だけで行われている(た)試みではない。ナイター議会と

インターネットで検索してみると、多くの町がナイター議会を開催していることが分かる。だが、なぜ、三春町では15年も前にナイター議会を始めることが出来たのだろうか?

三春町の傍聴者数の推移を見ると、明らかにおかしな箇所が一つある。

12月定例会の傍聴者数の人数が他の月の定例会に比べ異常に多く、例年、100名前後の人が傍聴に訪れているのだ。

町内の婦人会といった各種団体が研修ということで、12月定例会を傍聴に訪れているのだという。多い年では、200名もの人が12月定例会に訪れているのだ。

実はそこに、ナイター議会開始の秘密がある。

婦人会といった町内の団体が傍聴に訪れてくれるのは嬉しいことではある。だが、それにより議会傍聴者の属性に偏りが出ていたのだ。そのため、普通に働いている人、学生も傍聴しやすい議会を目指すという次の目標を作ることが生まれ、結果的にナイター議会の開催へと繋がる一つのきっかけになったのである。

議会への関心が余り低くないという三春町の持つ特徴がナイター議会という先駆的な試みを生み出したのだった。

三春町傍聴者推移

やっぱり大事なのは「議員の◯◯」?!?!

だが、結局のところナイター議会は廃止になってしまった。ナイター議会に対し「また、夜やるのか・・・」といったマンネリ感を持つ人が多くなって来てしまったという。だが、それ以上に大きな問題があった。

「あんまり言いづらいのだけど、やっぱり議論が面白く無いんだよね…」(関係者談)。議会とは議論をする場だ。それなのに、その中で一番重要な議論が全然面白くなかったのだという。

兵庫県議会議員野々村氏の大泣き会見から、地方議会、地方議員の質が取り沙汰されている。ナイター議会という先駆的な試みを行うことの出来る三春町議会とこれらを比べるのもおかしいかもしれないが、地方議会にとって質を高め関心をもってもらうということは永遠に追求すべきテーマなのだろう。

今後は休日開催も!

三春町はこれから議会の夜間開催だけではなく、休日開催も検討するという。

平成12年の三春町の傍聴者数を見て欲しい。非常に他の年よりも傍聴者数が多いことが分かる。「この年は、市町村合併、行財政改革で町が盛り上がった時期。そのため傍聴者数が激増したのだ」(関係者談)という。自分たちの町の行く末に関心を持っている町民が多いことが見て取れる。

そんな三春町の議員の質があがり、より面白い議論を繰り広げられるような議会を作ることが出来れば、①多くの人が傍聴に訪れるような議会となり、②それにより更なる議会運営方法の改善点を見出すことが出来、③様々な属性の町民の議会参加を促すことが出来るのではないだろうか。


これからも三春町の動きに期待している。

(地方議会ニュース 五島知佳 : http://gikainews.jp/ )

Photo: Naoki Ishii https://www.flickr.com/photos/56995298@N08/14082535295/

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